2020年東京オリンピック開催を前にして、早くも外国人観光客が2000万人超えの勢いをみせる日本。日本に来る多くの外国人観光客は、どんな観光地を訪れているのでしょうか?DiGJAPAN!編集部のリサーチによると、東京タワーや金閣寺など定番観光スポットではなく、意外なスポットに特定の国の旅行者が集中する現象が起きています。
そこで、DiGJAPAN!編集部のタイ人記者が、タイ人に人気集中の観光スポットベスト5を選びました。
タイ人はイチゴが大好き。日本のイチゴは一粒が大きく、糖度が高いのでタイ人にも大人気です。
そんなイチゴ大好きタイ人が殺到する農園が、千葉県にありました。成田空港や東京駅から電車で約1時間の場所に位置する、イチゴ狩り農園「ドラゴンファーム」。過去にはタイ王族のウボンラット王女様も訪れたことがあるほど、タイでは有名です。
園内には至るところにタイ語の看板が。タイ人にとっては、嬉しいおもてなしがたくさん。
「ドラゴンファーム」では、常時約4種類、最大20種類のいちごを栽培(時期により異なる)。有名な「とちおとめ」や「紅ほっぺ」から、「もういっこ」や「あかねっ娘」といった品種まで食べ比べができるところが人気のポイント。
農薬の使用をできるだけ控え、でんぷんなどの自然素材と人の手で栽培したイチゴは、安全で美味。イチゴの美味しさと外国人観光客へのおもてなしの心が、タイ人を惹きつけています。
ドラゴンファーム第二農園(イチゴ狩り)
千葉県千葉市若葉区小倉町1354
公式URL:https://dragonfarm-chiba.com/
タイでナンバーワンの俳優トンチャイ・メーキンタイと女優アラヤー・ハーゲートが主演したドラマ「ゴン・キモノ(きもの秘伝)」。このドラマのロケ地となったことでタイ人が殺到するようになったのは、日本三大稲荷神社の一つ、佐賀県の祐徳稲荷神社。豪華で迫力のある赤い建物が日本らしいとタイ人の間でまたたく間に人気に。
ドラマ放映から数年経っても人気が衰えない理由は、祐徳稲荷神社がお祈りの場所としても素晴らしいから。信仰心が強いタイ人は、単にロケ地めぐりだけではなく、祐徳稲荷神社でお参りすることも大事な目的の一つ。事前に手水の作法を勉強してくるタイ人も多く、タイ語の絵馬も珍しくはないそうです。
ドラマ放映後のピーク時と比較すると落ち着いてきてはいるものの、2016年以降も1日平均30人位は訪れているそうです。
祐徳稲荷神社
佐賀県鹿島市古枝乙1855
URL:https://digjapan.travel/spot/id=9886
九州にタイ人が殺到するロケ地があるように、千葉県にもタイ人に大人気のロケ地があります。それは水郷の町佐原。佐原は小京都とも言われる情緒あふれる町。その佐原が一躍タイ人に知られるようになったのは、「ライジング・サン」というドラマのロケ地がきっかけ。ドラマがヒットしてから数年経つものの、今でも根強い人気が続いています。
佐原でのタイ人の楽しみ方は、ドラマのシーンで登場した舟めぐりを体験すること。
町屋散策で昔ながらの日本の街並みも堪能します。
同ドラマのロケ地として何度も登場した成田山新勝寺とセットで移動するコースが多いそう。ロケ地巡りとレトロな日本の街並みを楽しみたいタイ人にとって、佐原は一石二鳥の観光スポットです。
小江戸さわら舟めぐり
千葉県香取市佐原イ1730-3
タイの首都バンコク中心街を走る高架鉄道BTS(スカイトレイン)。そのBTSの車両の扉に、2015年9月から10月の2か月間ラッピング電車として広告されたことで、人気急上昇中の秋田県黒湯温泉。赤と黄に染まった紅葉に囲まれて佇む日本旅館と白濁の温泉。ニッポンをイメージする黒湯温泉は、タイ人の好みにピッタリ。
紅葉の時期を狙って訪れるタイ人のお楽しみは、日本旅館で浴衣を着ての懐石料理。温泉に親しむ文化のないタイ人でも、白濁の黒湯温泉は魅力的に映ります。黒湯温泉の気持ちよさに、すっかり虜になるタイ人もいるそうです。
紅葉に温泉、旅館で浴衣と美味しい懐石料理。少々アクセスが不便でも気にしない。黒湯温泉は、タイ人にとって最強の組み合わせが待つ観光スポットでした。
黒湯温泉
秋田県仙北市田沢湖生保内黒湯沢2-1
タイ人の間で、絶大な支持を集めている東京の買い物スポット。それは御徒町にある紫色のビルが目印の「多慶屋」。タイ人には店名よりも「紫色のビル」として知名度があるようです。
※2023年秋、改修工事のためTAKEYA1、TAKEYA3のみ営業中。紫色のビルも改装中。
食料品から生活雑貨、家電、ブランド品まで揃う豊富な品ぞろえと、ディスカウントストアならではの低価格が人気の秘訣。タイ人が必ず立ち寄るお菓子コーナーには、タイ人がこぞって購入するお菓子が揃っています。ごま物語やグリーンスナックピスタチオ など、なかなか目にする機会のないお菓子まで揃う充実ぶり。
タイ語の案内チラシやPOP、みえる通訳によるタイ語のサービスまで、多くのタイ人に快適に買い物を楽しんでもらえるよう細かいところに工夫がありました。
海外発行JCBカードで買い物すると10%OFFになるキャンペーンは、タイの旧正月ソンクラーンを意識して4月30日までの開催なのだとか。
タイ大手掲示板サイトPantipでは、「安くてオススメ」とか「東京に行くなら絶対ここだよ」といったクチコミが常に目立つ「多慶屋」。タイ人観光客への多慶屋そのものの対応が、多くのタイ人に響き、大人気の買い物スポットとして不動の人気を誇っているようです。
多慶屋(たけや) 御徒町本店
東京都台東区台東4-33-2
公式URL:https://takeya.co.jp/
※2023年秋、改修工事のためTAKEYA1、TAKEYA3のみ営業中
いかがでしたか?日本人にとっては、意外な場所もあったのではないでしょうか。
ブームの火付けはドラマや広告ですが、それがタイで絶大な人気になったのは、やはりSNSやクチコミの影響が大きいようです。さすがSNS大国といわれるタイですね。
数年前までは、一般的なタイ人の日本旅行といえば富士山や京都のゴールデンルートが中心でした。それが日本旅行のリピーターが増えるにつれて、地方都市にもタイ人を魅了する観光スポットがどんどん増えてきました。次はどんな観光スポットが出てくるのか楽しみです。
そこで、DiGJAPAN!編集部のタイ人記者が、タイ人に人気集中の観光スポットベスト5を選びました。
1.イチゴ大好き!タイ人が殺到する千葉の農園
タイ人はイチゴが大好き。日本のイチゴは一粒が大きく、糖度が高いのでタイ人にも大人気です。
そんなイチゴ大好きタイ人が殺到する農園が、千葉県にありました。成田空港や東京駅から電車で約1時間の場所に位置する、イチゴ狩り農園「ドラゴンファーム」。過去にはタイ王族のウボンラット王女様も訪れたことがあるほど、タイでは有名です。
園内には至るところにタイ語の看板が。タイ人にとっては、嬉しいおもてなしがたくさん。
「ドラゴンファーム」では、常時約4種類、最大20種類のいちごを栽培(時期により異なる)。有名な「とちおとめ」や「紅ほっぺ」から、「もういっこ」や「あかねっ娘」といった品種まで食べ比べができるところが人気のポイント。
農薬の使用をできるだけ控え、でんぷんなどの自然素材と人の手で栽培したイチゴは、安全で美味。イチゴの美味しさと外国人観光客へのおもてなしの心が、タイ人を惹きつけています。
ドラゴンファーム第二農園(イチゴ狩り)
千葉県千葉市若葉区小倉町1354
公式URL:https://dragonfarm-chiba.com/
2.タイ語の絵馬が奉納される佐賀の神社
タイでナンバーワンの俳優トンチャイ・メーキンタイと女優アラヤー・ハーゲートが主演したドラマ「ゴン・キモノ(きもの秘伝)」。このドラマのロケ地となったことでタイ人が殺到するようになったのは、日本三大稲荷神社の一つ、佐賀県の祐徳稲荷神社。豪華で迫力のある赤い建物が日本らしいとタイ人の間でまたたく間に人気に。
ドラマ放映から数年経っても人気が衰えない理由は、祐徳稲荷神社がお祈りの場所としても素晴らしいから。信仰心が強いタイ人は、単にロケ地めぐりだけではなく、祐徳稲荷神社でお参りすることも大事な目的の一つ。事前に手水の作法を勉強してくるタイ人も多く、タイ語の絵馬も珍しくはないそうです。
ドラマ放映後のピーク時と比較すると落ち着いてきてはいるものの、2016年以降も1日平均30人位は訪れているそうです。
祐徳稲荷神社
佐賀県鹿島市古枝乙1855
URL:https://digjapan.travel/spot/id=9886
3.ドラマが火付け役!風光明媚な千葉のロケ地
九州にタイ人が殺到するロケ地があるように、千葉県にもタイ人に大人気のロケ地があります。それは水郷の町佐原。佐原は小京都とも言われる情緒あふれる町。その佐原が一躍タイ人に知られるようになったのは、「ライジング・サン」というドラマのロケ地がきっかけ。ドラマがヒットしてから数年経つものの、今でも根強い人気が続いています。
佐原でのタイ人の楽しみ方は、ドラマのシーンで登場した舟めぐりを体験すること。
町屋散策で昔ながらの日本の街並みも堪能します。
同ドラマのロケ地として何度も登場した成田山新勝寺とセットで移動するコースが多いそう。ロケ地巡りとレトロな日本の街並みを楽しみたいタイ人にとって、佐原は一石二鳥の観光スポットです。
小江戸さわら舟めぐり
千葉県香取市佐原イ1730-3
4.アクセスが不便でも人気集中?秋田の秘湯
タイの首都バンコク中心街を走る高架鉄道BTS(スカイトレイン)。そのBTSの車両の扉に、2015年9月から10月の2か月間ラッピング電車として広告されたことで、人気急上昇中の秋田県黒湯温泉。赤と黄に染まった紅葉に囲まれて佇む日本旅館と白濁の温泉。ニッポンをイメージする黒湯温泉は、タイ人の好みにピッタリ。
紅葉の時期を狙って訪れるタイ人のお楽しみは、日本旅館で浴衣を着ての懐石料理。温泉に親しむ文化のないタイ人でも、白濁の黒湯温泉は魅力的に映ります。黒湯温泉の気持ちよさに、すっかり虜になるタイ人もいるそうです。
紅葉に温泉、旅館で浴衣と美味しい懐石料理。少々アクセスが不便でも気にしない。黒湯温泉は、タイ人にとって最強の組み合わせが待つ観光スポットでした。
黒湯温泉
秋田県仙北市田沢湖生保内黒湯沢2-1
5.お土産を買うなら御徒町へGo!
タイ人の間で、絶大な支持を集めている東京の買い物スポット。それは御徒町にある紫色のビルが目印の「多慶屋」。タイ人には店名よりも「紫色のビル」として知名度があるようです。
※2023年秋、改修工事のためTAKEYA1、TAKEYA3のみ営業中。紫色のビルも改装中。
食料品から生活雑貨、家電、ブランド品まで揃う豊富な品ぞろえと、ディスカウントストアならではの低価格が人気の秘訣。タイ人が必ず立ち寄るお菓子コーナーには、タイ人がこぞって購入するお菓子が揃っています。ごま物語やグリーンスナックピスタチオ など、なかなか目にする機会のないお菓子まで揃う充実ぶり。
タイ語の案内チラシやPOP、みえる通訳によるタイ語のサービスまで、多くのタイ人に快適に買い物を楽しんでもらえるよう細かいところに工夫がありました。
海外発行JCBカードで買い物すると10%OFFになるキャンペーンは、タイの旧正月ソンクラーンを意識して4月30日までの開催なのだとか。
タイ大手掲示板サイトPantipでは、「安くてオススメ」とか「東京に行くなら絶対ここだよ」といったクチコミが常に目立つ「多慶屋」。タイ人観光客への多慶屋そのものの対応が、多くのタイ人に響き、大人気の買い物スポットとして不動の人気を誇っているようです。
多慶屋(たけや) 御徒町本店
東京都台東区台東4-33-2
公式URL:https://takeya.co.jp/
※2023年秋、改修工事のためTAKEYA1、TAKEYA3のみ営業中
いかがでしたか?日本人にとっては、意外な場所もあったのではないでしょうか。
ブームの火付けはドラマや広告ですが、それがタイで絶大な人気になったのは、やはりSNSやクチコミの影響が大きいようです。さすがSNS大国といわれるタイですね。
数年前までは、一般的なタイ人の日本旅行といえば富士山や京都のゴールデンルートが中心でした。それが日本旅行のリピーターが増えるにつれて、地方都市にもタイ人を魅了する観光スポットがどんどん増えてきました。次はどんな観光スポットが出てくるのか楽しみです。
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この記事は2016年03月08日の情報です。 文:Chiharu Matsunaga
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