tr?id=1543387775907290&ev=PageView&noscript=1

ニッポンの柚子文化はおもしろい!
イタリア人ライターから見た日本人と柚子の深い関係

STORY

 

ニッポンの柚子文化はおもしろい!
イタリア人から見た日本人と柚子の深い関係

 

 
 
DiGJAPAN!のライターであるラウラさん。東京在住のラウラさんは、ガイドブックに載っていない穴場スポットを探したり写真を撮ること、そしてパンク・ロックが大好きなイタリア人です。

そんなラウラさんが日本に来ておもしろいと感じたことは、日本人が冬になると日常生活に柚子を取り入れること。食べ物や飲み物、さらには化粧品にまで取り入れるほど、身近な存在の柚子。そんな柚子について、自分の国の人たちに紹介したら絶対に興味を持つだろうと、記事を書いてくれました。
 

柚子が大好きな日本人


ニッポンでは、冬の代名詞とも言われる柚子。独特の香りと強い酸味があることから、果実を食べることはあまりありません。その代わり、皮や果汁を食べ物や飲み物、化粧品などに使ってきました。
実際に食べることがあまりない柚子ですが、ニッポンではどんなシーンで柚子が使われているのか調べてみました。
 

調味料としての柚子


ゆずポン酢
ゆずポン酢

ポン酢とは、日本の食卓でよく登場する柑橘ベースの調味料です。ベースに一番多く使われる果汁の一つとして、柚子があります。
柑橘独特のちょっと酸っぱくて爽やかな香りが特徴のゆずポン酢。鰹のたたきや刺身のタレ、鍋料理の付けダレとして使うのが、ゆずポン酢のおすすめの食べ方です。

ゆず一味​
ゆず一味

乾燥させた柚子の皮と唐辛子を粉末にして作られたゆず一味。うどんやそば、鍋料理などに振りかけると、ピリッと辛い中に柚子の香りが広がり、料理のアクセントになります。汁物以外では、スイーツなどにも使われることがあるそうです。
ラウラ流のおすすめの食べ方:塩に混ぜて料理に使うと、普段使っている塩が一層引き立ちますよ。

ゆず胡椒
ゆず胡椒

熟成させた唐辛子と柚子の皮を塩と混ぜ、ペースト状にしたものが柚子胡椒。料理に添えるだけで美味しくなる魔法の調味料です。お肉にも魚にも、野菜にも何にでも合います。おでんとの相性も良いです。
ラウラ流のおすすめの食べ方:意外と思われるかもしれませんが、オリーブオイルに混ぜてサラダのドレッシングとして使うとおいしいですよ。
 

飲み物としての柚子


ゆず茶​
ゆず茶​

日本人に親しまれている冬のドリンクといえば、ゆず茶。柚子の皮と蜂蜜、砂糖を混ぜてペースト状にしたものですが、粉末のものもあります。
カップに大さじ1杯ほど柚子茶を入れ、お湯を注げばできあがり。柚子の香りは、体も心も温かくするアロマのようです。

ゆずのお酒​
ゆず酒​

日本で一番有名な果実酒は梅酒かもしれませんが、ゆず酒もぜひ試してみてください。柚子の爽やかな風味が口の中に広がり、甘すぎないため何杯でも飲めてしまいそうです。飲み方は、ロックでもソーダ割りでもお好みで選んだください。

ゆずサワー
ゆずサワー

外国人観光客がニッポンの居酒屋などで驚くのは、サワーの種類が豊富なことではないでしょうか?サワーの中には、もちろんゆずサワーもありますが、特にはちみつゆずサワーがおすすめです。柚子独特の酸味が、はちみつで緩和され、甘い柚子ドリンクのようになります。
※写真のゆずサワーは、2017年はパッケージが変更され「キリンチューハイ ビターズ ゆず」として期間限定販売されています。

 

お菓子としての柚子


ゆずのど飴
ゆずのど飴

爽やかな香りと酸味がのどに効きそうな、ゆずのど飴。たくさん入って軽くて安いのでお土産に良さそうです。

ゆず胡椒味のポテトチップス
ゆず胡椒味のポテトチップス

こちらは柚子胡椒味のポテトチップス。柚子の香りとピリッと感じる唐辛子が後を引くおいしさです。
※写真の堅あげポテト柚子こしょう味は、リニューアルして2018年1月から期間限定販売されます。
 

化粧品としての柚子


柚子は、食べる食材としてだけではなく、何百年も前から風邪予防としても使われてきました。ビタミンCをたっぷり含んだ柚子には、抗酸化作用や抗炎症作用などの効果、柚子の香りにはリラックスの効果があります。さらに皮膚にも良いと言われています。これらの効能から、冬になると化粧品コーナーには、柚子を使った商品が並ぶようになります。いくつか見てみましょう。 
 
化粧品としての柚子
(写真左から)入浴剤のゆず湯、ゆずルームミスト、ゆずリップクリーム、ゆずハンドクリーム
 
入浴剤
お風呂が大好きな日本人らしい商品です。柚子の甘酸っぱい香りの中で入浴すれば、リラックスすること間違いなさそうです。

ルームミスト
柚子の香りが好きなら、ルームミストはいかがでしょうか。部屋に清々しいフルーティな香りが広がります。

リップクリーム
冬場の乾燥唇におすすめなのがこちら。なめらかなクリームが唇にやさしく、ベタベタしません。

ハンドクリーム
手をやわらかくし、柚子のやさしい香りを手に残すハンドクリーム。本物の柚子を触った後の手のような感覚になります。
 

 

柚子の効能を活かしたゆず湯


柚子は、一年の中でもっとも昼が短く夜が長くなる冬至の日にも使われます。それはゆず湯です。ゆず湯に入ることで、体が温まり、風邪をひかないんだそうです。このゆず湯は、温泉施設や銭湯だけではなく、各家庭でも用意します。血行促進による冷えの緩和や、さらに美肌効果もあると言われています。

 
ゆず湯

日常生活のあらゆるシーンで使われる柚子。日本人は本当に柚子が好きなんですね。もし気に入った商品があったらコメントで教えてください。

執筆兼翻訳者  Laura
東京在住のイタリア人。ガイドブックに載っていない穴場スポットを探したり写真を撮ること、そして音楽はパンク・ロックが大好きです。お酒を飲んだり、三線を弾くことも好きです。

 

ラウラさんの柚子記事はいかがでしたか?こうして記事を見てみると、鍋物や汁物のアクセントに、のどや皮膚の乾燥対策や風邪予防にと、冬に柚子が活躍する理由が分かりましたね。
昔から日本人にとって当たり前の存在だった柚子ですが、これからは効果的に摂取し、寒い冬を柚子パワーで乗り越えていきましょう。

 

この記事が気に入ったら
DiGJAPAN!にいいね!してね。

この記事は2017年01月24日の情報です。 文:Chiharu Matsunaga

 

最新コメント | 0件のコメント

    • コメントがまだありません
  • DiGJAPAN!会員になると
    コメントが投稿できます。

    会員登録