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「瀬戸内国際芸術祭2019」おすすめのモデルコース

STORY

 

瀬戸内国際芸術祭2019 新作&人気アート作品完全制覇!おすすめモデルコース3選

 

 
 
4度目の開催となる「瀬戸内国際芸術祭2019」を、心待ちしているファンも多いはずです。数多くの作品を思う存分楽しむためには、船やバスをうまく利用してコースを組み立てる必要があります。今回は「瀬戸内国際芸術祭」を満喫する、香川県の高松港発で新作を中心としたモデルコースをご紹介。ぜひ旅のプランの参考にしてくださいね!
 

アート旅のスタート地点となる高松は、アクセス便利!

瀬戸内国際芸術祭会場の一つであり、瀬戸内海の島々への玄関口でもある高松港。島々へ旅立つ前に、高松港とその付近の作品も見ておきたいです。

高松港のアート作品「Liminal Air -core-」(大巻信嗣)

「Liminal Air -core-」(大巻伸嗣)
 

瀬戸内芸術祭「国境を越えて・海」(リン・シュンロン)

「国境を越えて・海」 リン・シュンロン(林舜龍)
高松港から徒歩5分程度の高松駅から、空港リムジンバスを利用すれば、約40分で高松空港に着きます。空港には、日本国内線では成田・羽田・那覇からの路線が、国際線ではソウル、上海、台北、香港からの路線がそれぞれ就航しています。アクセスに便利な高松は、アート旅のスタート地点にピッタリです。
 

初めての瀬戸芸なら見逃せない!直島・宇野一日プラン

瀬戸内国際芸術祭を周遊するにあたり、現代アートの聖地とも呼ばれる直島は外せません。直島には、草間彌生氏の赤かぼちゃや、安藤忠雄氏が設計した地中美術館、ベネッセハウスなど世界的に評価される作品が点在します。
 
「直島港ターミナル」(妹島和世+西沢立衛/SANAA)
直島・本村港にSANAAデザインの「直島港ターミナル」(妹島和世+西沢立衛/SANAA)

直島はアクセスしやすいのもうれしいポイント。香川・高松港と岡山・宇野港から毎日フェリーが運航されています。
 
「赤かぼちゃ」(草間彌生、2006年 直島・宮浦港緑地)
直島を代表する作品のひとつ「赤かぼちゃ」(草間彌生、2006年 直島・宮浦港緑地)
 
【おすすめモデルコース】
見学所要時間:直島6~8時間、宇野1.5時間

・高松港
↓フェリーで50~60分
・【宮浦港/宮ノ浦集落】赤かぼちゃ、直島パヴィリオン、I♥湯等(滞在時間1.5時間)
↓バス約6分または徒歩約30分
・【本村集落】The Naoshima Plan 2019「水」、家プロジェクト、ANDO MUSEUM等(滞在時間2時間)
↓バス6分+徒歩20分
・【ベネッセハウス周辺、広木池】地中美術館、李禹煥美術館等(滞在時間3時間)
↓徒歩35分またはバス約25分
・宮浦港
↓フェリー移動
・高松港または宇野港

直島の作品は、宮ノ浦と、本村、ベネッセハウス周辺の3ヶ所に分かれています。徒歩と組み合わせて、大きな移動にはバスを使うことをおすすめします。直島周遊は時間と気持ちに余裕を持って動くことが大事です。
 

■ 直島で必見の2019年新作!「The Naoshima Plan 2019『水』」三分一博志
 

三分一博志:「The Naoshima Plan 2019『水』」1

 

三分一博志:「The Naoshima Plan 2019『水』」2

直島の本村地区にある作品、風や水という動く素材をテーマにした「The Naoshima Plan 2019『水』」。南北に吹く風を通すために細長く作られた民家を改修、敷地内にある井戸を活用した建築。休憩所としての機能も持つこの作品で、流れる水や涼しい風をゆっくりと体感できます。

鑑賞可能時間:10:00~16:30、月曜定休(※月曜が祝日の場合は翌火曜が休日)
鑑賞可能な会期:春・夏・秋

直島で一日を過ごした後、高松港に戻るのもいいですが、帰りは直島からフェリーで約20分の宇野港周辺の作品鑑賞をして、そのまま岡山市中心部の観光へ行くという選択もあります。
 

宇野港で必見の2019年アート新作!「IN TRANSITION / IN PROGRESS」ミシャ・クバル

 
ミシャ・クバル「IN TRANSITION / IN PROGRESS」

2012年に休止となった宇野港フェリーターミナルビルには、ドイツ出身のミシャ・クバル氏の作品「IN TRANSITION / IN PROGRESS」が設置されています。日没から22:00までの間は、「IN PROGRESS」(進行中)、「IN TRANSITION」(移行中)と書かれたLEDの文字が灯り、今ここには映されていない「かつて」の情景を呼び起こすかのような作品です。

鑑賞可能時間:終日(点灯時間:日没~22:00)
鑑賞可能な会期:春・夏・秋
 

新作アートが密集して回りやすい!女木島+男木島

高松港からフェリーに乗って20分の女木島。島の中央部にある鷲ヶ峰山頂には洞窟があり、昔鬼が住んでいたと伝えられていることから、別名「鬼ヶ島」とも呼ばれています。
 
「カモメの駐車場」(木村崇人)
女木島港に並ぶ約300羽のカモメがお迎え「カモメの駐車場」(木村崇人)

女木島からさらに北へ1km、沖合で隣り合う男木島があります。迷路のような路地には、「男木島の魂」、「歩く方舟」などの立体アートが設置され、島のシンボルになっています。また集落周辺に多くの猫が生息しているため、「猫の島」としても親しまれています。

どちらに行くべきか迷ったら、少し早起きしてフェリーに乗り、高松港→女木島→男木島・男木島→女木島→高松港の順番で一日プランをつくり回りましょう。女木島・男木島ともに小さい島なので、島の中心部だけでしたら、徒歩で十分に回れます。
 
【おすすめモデルコース】
見学所要時間:女木島3~4時間、男木島3~4時間

・高松港
↓フェリーで約20分
・【女木島港】カモメの駐車場、BONSAI deepening roots等(滞在時間:30分)
↓徒歩約10分
・【女木島中心部】「島の中の小さなお店」プロジェクト、不在の存在(滞在時間:2.5時間)
↓徒歩約10分
女木島港
↓フェリーで約20分
【男木島港】男木島の魂(滞在時間:15分)
↓徒歩約5分
・【男木島中心部】うちの海 うちの見、タコツボル等(滞在時間:2時間)
↓徒歩約15分
・【大井海水浴場周辺】:歩く方舟(滞在時間:30分)
↓徒歩約10分
男木島
↓フェリーで約40分
高松港

 

女木島で必見の2019年アート新作!「島の中の小さなお店」プロジェクト

 
ピンポン・シー(原倫太郎+原游)

「ピンポン・シー」
(原倫太郎+原游)

ランドリー(レアンドロ・エルリッヒ)

「ランドリー」
(レアンドロ・エルリッヒ)

ヘアサロン壽(宮永愛子)

「ヘアサロン壽」
(宮永愛子)

世界はどうしてこんなに美しいんだ(山下麻衣+小林直人)

「世界はどうしてこんなに美しいんだ」
(山下麻衣+小林直人)

カフェ・ドゥ・ラ・プラージュ(ヴェロニク・ジュマール)

「Café de la Plage/カフェ・ドゥ・ラ・プラージュ」
(ヴェロニク・ジュマール)

un… こころのマッサージサロン(中里繪魯洲)

「un… こころのマッサージサロン」
(中里繪魯洲)


島の中心部・かつ民宿として使われた建物の中、レアンドロ・エルリッヒや、宮永愛子ら8組のアーティストが、“お店”を開きました。週に3~4回オープンする美容室「ヘアサロン 壽」、熱や紫外線で色が変化するテーブルと壁で作られた「Café de la Plage/カフェ・ドゥ・ラ・プラージュ」、ボールが当たると、木琴のような音が出る不思議な卓球台……作品を楽しみながら、実際に店としても利用できる「島の中の小さなお店」プロジェクトはまるでテーマパーク、じっくりと時間をかけて体験してみたいですね。

鑑賞可能時間:作品によって鑑賞可能時間が異なります。詳しくは公式サイト参照
鑑賞可能な会期:春・夏・秋 
 

観光も一緒に楽しめる!フォトジェニックな小豆島

「オリーブの島」として知られる小豆島は、瀬戸内海で2番目に大きい島。芸術祭の作品が広範囲に渡って展示され、観光スポットオリーブ公園やエンジェルロードなども目白押し!今回は新作鑑賞を詰め込んだ一日プランを紹介しますが、ゆっくり観光したいなら、1泊2日かおすすめです。
 
「再び…」( キム・キョンミン/金 景暋)
島の玄関口に新たに設置。水の動きをイメージした「再び…」 キム・キョンミン(金 景暋
 
【おすすめモデルコース】
見学所要時間:約9~10時間

・高松港発
↓フェリーで約60分
・【土庄港】:キム・キョンミン、チェ・ジョンファ等(滞在時間:15分)
↓バス約20分
・【肥土山・中山】ワン・ウェンチー(王文志)、ジャコモ・ザガネッリ等(滞在時間:1.5時間)
↓バス約30分
・【草壁港】シャン・ヤン(向陽)、中山英之建築設計事務所等(滞在時間:1時間)
↓バス約10分
・【醬の郷/坂手】ハンス・オプ・デ・ビーク、ジョルジュ・ルース等(滞在時間:1.5時間)
↓バス約50分
・【大部港周辺】リン・シュンロン(滞在時間:30分)
↓バス約30分
・土庄港

海と山、2つの視点から島と融合したアジアの作家たちの作品が、土庄港、肥土山・中山、三都半島、醤の郷・坂手周辺など、島の各エリアに点在します。港も島内に7ヶ所あります。鑑賞したい作品を厳選して、土庄港IN、草壁港OUTと発着する港を変えることで、ある程度時間が短縮することもできますよ。
 

小豆島で必見の2019年アート新作!「小豆島の恋」ワン・ウェンチー(王文志)

 

王文志「小豆島の恋」1

 

王文志「小豆島の恋」2

小豆島・中山の山間に、約4,000本の竹を編んで作られた、全長60m、高さ15mの巨大なオブジェ「小豆島の恋」。作品を手掛けた台湾出身のワン・ウェンチー氏は、瀬戸内国際芸術祭で「小豆島の家」(2010年)、「小豆島の光」(2013年)、「オリーブの夢」(2016年)を制作。2019年の新作となる「小豆島の恋」には、これまで作った3作品の象徴や記憶を3つの空間で表現しています。

鑑賞可能時間:9:30~17:00(会期中無休)
鑑賞可能な会期:春・夏・秋
 

小豆島で必見の2019年アート新作!「国境を越えて・波」リン・シュンロン(林舜龍)

 

「国境を越えて・波」林舜龍1

 

「国境を越えて・波」林舜龍2

2016年では同じ場所で「国境を越えて・潮」を展開したが、今回の「国境を越えて・波」は、その続編となる作品。前回波に流されてそれぞれの故郷に帰っていった子たちは、1体のブロンズ像になって帰ってきました。子供の目線の先にある巨大な竹のオブジェは、この子どもを育んだ母胎と表現しています。オブジェの中に入ってみると、風や木漏れ日が入ってきて、自然に包まれていることが実感できます。

鑑賞可能時間:9:30~17:00(会期中無休)
鑑賞可能な会期:春・夏・秋
 

小豆島で必見の2019年アート新作!シャン・ヤン(向陽):「辿り着く向こう岸−シャン・ヤンの航海企画展」

 

「辿り着く向こう岸-シャン・ヤンの航海企画展」シャン・ヤン1

 

「辿り着く向こう岸-シャン・ヤンの航海企画展」シャン・ヤン2

中国で集めた古い家具や調度品を組み合わせて作った船と灯台。子供時代に母親と小さな漁船に乗って父親を捜しに行った体験を持つ作家シャン・ヤンは、心の安らぎできる彼岸への導くものを作品の中に落とし込めました。船と灯台の中に入ることも可能ですので、作品を触りながら作家の世界感を味わってみてください。

鑑賞可能時間:9:30~17:00(会期中無休)
鑑賞可能な会期:春・夏・秋
 

瀬戸内海のアート島旅へ行こう!

いかかでしょうか?今回は瀬戸内国際芸術祭2019の新作を中心としたおすすめモデルコースを3つをご紹介しました。ここでは紹介しきれないアート作品、島の魅力がたくさんあります。3年に1度のアートの祭典、ぜひ計画を立てていきましょうね。
 

Information

瀬戸内国際芸術祭2019
会期:
・ふれあう春(春会期):2019年4月26日~5月26日
・あつまる夏(夏会期):2019年7月19日~8月25日
・ひろがる秋(夏会期):2019年9月28日~11月4日
開催地:瀬戸内海の12の島
(直島/豊島/女木島/男木島/小豆島/大島/犬島/沙弥島[※春のみ] /本島[※秋のみ] /高見島[※秋のみ] /粟島[※秋のみ] /伊吹島[※秋のみ] )+ 高松・宇野
料金:作品により異なる。
会期中、芸術祭の参加作品(施設)を鑑賞することが可能なチケットも販売中。
【1シーズンパスポート】大人4,000円、16歳~18歳2,500円、15歳以下無料
【3シーズンパスポート】大人4,800円、16歳~18歳3,000円、15歳以下無料 ※瀬戸内国際芸術祭2019の全会期で使用可
https://setouchi-artfest.jp

※上記記事は2019年4月取材時点の情報を元に作成しています。
※見学所要時間、滞在時間は目安になります。
 

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この記事は2019年06月19日の情報です。 文:Di Zhang

 

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