2015年の「ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞に選ばれた”爆買い”。2015年は中国人観光客の積極的な消費行動が何度もニュースで取り上げられました。
しかし今、中国人観光客のトレンドは、”爆買い”から”体験”へと変化しているようです。
厳しい寒さが続く冬の北海道。その北海道に、中国人観光客が集まるエリアがあります。そのエリアは、オホーツク海沿岸にある網走や紋別、根室海峡にある羅臼など、道東と呼ばれるエリア。そう、彼らのお目当ては流氷ツアーです。
さっぽろ雪まつりでもスキーでもない、北海道の道東エリアでアクティブに過ごす中国人観光客。そこにはどんな魅力があるのでしょうか?


ここ数年、中国人観光客の間で人気の「流氷ウォーク」。その名の通り、流氷の上を歩く自然体験ツアー。
特に春節の時期には、多くの中華圏の観光客が体験しています。
流氷を見るだけではなく、全身で楽しみたい!
そんなアクティブな中国人観光客にピッタリな「流氷ウォーク」は、流氷で真っ白に覆い尽くされたオホーツク海だからこそできる体験です。
海に入っても安心なドライスーツを着用し、流氷の上を歩いたり、時には浮かんでみたり。他ではできない体験を思いきり楽しみます。
知床半島沿岸は北半球では最も南限の海氷水域であり、日本で北極圏のような光景が見られるのは奇跡的なこと。
その流氷野を歩く「流氷ウォーク」を知らない日本人はまだまだ多く、流氷を見たことがない日本人も多い。
それを海を隔てた国からやってきた中国人観光客が体験する、そのチャレンジ精神に驚かされます。
そんなアクティブな中国人観光客に共通して言えることは「日本でしか体験できないことをやりたい!!」という思いです。
SHINRA(NPO法人知床ナチュラリスト協会)
開催期間 : 2016年2月上旬-3月下旬毎日(流氷状況や荒天時等で中止の場合あり)※要事前予約
費用:大人5100円、小学生2600円、(保険料、ドライスーツレンタル料料金、税込の金額)
参加条件:小学生以上、身長130cm以上、妊娠中の方や飲酒されている方は不可
所要時間:1時間30分
住所:北海道斜里郡斜里町ウトロ東284
URL:http://www.shinra.or.jp/
「流氷ウォーク」以外にも、冬の北海道にはたくさんのアクティビティがあり、外国人観光客の人気も上昇中。
他にはどんな体験ツアーがあるのでしょうか?
流氷で覆われた海を豪快に進んでいく流氷クルーズ。見渡す限り流氷で埋め尽くされた海面を眺めていると、そこはまるで別世界。
流氷クルーズは、船上から流氷を間近に見られるとあって、流氷観光の定番ツアーです。

流氷クルーズ1件目は流氷観光砕氷船「おーろら」。船の重みで氷を割りながら進むのが特徴の観光船。船が流氷にぶつかる時は、とても大きな衝撃があり、流氷を身体で感じることができます。
博物館網走監獄やオホーツク流氷館など観光名所が近いことから、外国人観光客も多く参加しています。
流冰観光破冰船おーろら
運航期間 : 2016年1月20日~4月3日まで毎日2~6便運航(荒天時運休)
所要時間 : 約60分(出航時間の15分前には乗船手続きを済ませる)
費用 : 沖合航路 大人3300円、小学生1650円、幼児無料(流氷がない場合は能取岬遊覧 大人2500円、小学生1250円)
住所 : 北海道網走市南3東4-5-1 道の駅流氷街道網走
URL : http://www.ms-aurora.com/abashiri/index.html
注意事項:要予約(当日空きがあれば予約なしでも可)

2件目は「エバーグリーン」。3つの流氷クルーズの中で、最も至近距離で流氷を眺めることができます。しかしそれだけではありません。
最大の魅力は、流氷の上で天然記念物のオオワシやオジロワシの群れに出会えること。これは世界中でここ羅臼沖でしか見られない特別な景色。その景色に多くの外国人観光客が魅了されるようです。
エバーグリーン
運航期間 : 2016年1月下旬~4月頃(荒天時運休)
所要時間 : 60分/150分(コースにより異なる)
費用 : 1時間コース 大人4000円、150分コース大人8000円(3歳~小学生まで半額)
※三脚、一眼レフ、カメラ鞄などの写真機材持ち込みの場合、2000円増
住所 : 北海道羅臼町本町27-1
URL : http://www.e-shiretoko.com/
注意事項 : 要予約(悪天候時は欠航することがあります)

最後は流氷砕氷船「ガリンコ号Ⅱ」。思わず写真に収めたくなる真っ赤な船体が印象的。
最大の魅力は、船首についているドリルでガリガリ氷を砕きながら進む迫力満点の光景。また、サンライズ・サンセットのクルーズは、一段と感動的な景色に出会えます。
流冰観光破冰船ガリンコ号Ⅱ
運航期間 : 2016年1月20日~3月下旬、毎日最大7便運行(荒天時運休)
所要時間 : 45~60分(出航時間の15分前には乗船手続きを済ませる)
費用 : 大人3000円、小学生1500円、幼児無料(流氷がない場合は大人2500円)
住所 : 北海道紋別市海洋公園1
URL : http://www.garinko.com/
注意事項:要予約

ここ数年、外国人観光客にも大人気の展望列車「流氷ノロッコ号」。流氷は間近で見たいけれど、船はちょっと・・・という観光客にも人気なようです。
走行速度を落とした列車からの眺望は抜群。オホーツク海の流氷の様子をじっくり眺められるのは、列車ならではの醍醐味。
流冰ノロッコ号
運行日程:2016 年1月30日-2月28日(毎日2往復運航)
運行区間:JR網走駅~知床斜里駅
所要時間:約60分
片道運賃:840円/人(座席指定は別途310円)

もう一つ見逃せない流氷体験は「熱気球フリーフライトアドベンチャー」。ロープで機体を固定しない、本格的な空中散歩が堪能できます。
流氷や雪に覆われた白銀の大地を独り占めしたいなら、熱気球が断然お薦めです。
摩周气船 熱気球フリーフライトアドベンチャー
運行期間 : 2016年2月6日~3月6日期間中無休、降雪強風は中止
所要時間 : 約3時間(飛行時間は40~50分間)
費用 : 大人20000円(対象は10歳以上、18歳以下は保護者同乗)
注意事項 : 完全予約制(出発の前日17時まで予約可能)
URL : http://mashuukisen.com/
”爆買い”のイメージが強い中国人観光客。
ですが、中国人観光客は日本ならではの”体験”にも強い関心があります。
これまで、東京や大阪など大都市を中心に旅行をしていた中国人観光客が、地方での体験へと行動範囲を広げつつあるこうしたトレンド。そこには、地方は外国人観光客がまだ少ないため”他の人とは違う体験”ができること、その感動をSNSなどでリアルタイムに投稿することに魅力を感じる、中国人観光客のインサイトがあります。そして、こうした地方での”体験”がSNSで拡散することで、多くの人たちを”体験”の旅へ動かしていくようです。
これからは地方での魅力的な体験が、中国人観光客の大きなトレンドとなっていくかもしれません。
しかし今、中国人観光客のトレンドは、”爆買い”から”体験”へと変化しているようです。
中国人観光客を魅了する新しいアクティビティ
厳しい寒さが続く冬の北海道。その北海道に、中国人観光客が集まるエリアがあります。そのエリアは、オホーツク海沿岸にある網走や紋別、根室海峡にある羅臼など、道東と呼ばれるエリア。そう、彼らのお目当ては流氷ツアーです。
さっぽろ雪まつりでもスキーでもない、北海道の道東エリアでアクティブに過ごす中国人観光客。そこにはどんな魅力があるのでしょうか?


ここ数年、中国人観光客の間で人気の「流氷ウォーク」。その名の通り、流氷の上を歩く自然体験ツアー。
特に春節の時期には、多くの中華圏の観光客が体験しています。
流氷を見るだけではなく、全身で楽しみたい!
そんなアクティブな中国人観光客にピッタリな「流氷ウォーク」は、流氷で真っ白に覆い尽くされたオホーツク海だからこそできる体験です。
海に入っても安心なドライスーツを着用し、流氷の上を歩いたり、時には浮かんでみたり。他ではできない体験を思いきり楽しみます。
知床半島沿岸は北半球では最も南限の海氷水域であり、日本で北極圏のような光景が見られるのは奇跡的なこと。
その流氷野を歩く「流氷ウォーク」を知らない日本人はまだまだ多く、流氷を見たことがない日本人も多い。
それを海を隔てた国からやってきた中国人観光客が体験する、そのチャレンジ精神に驚かされます。
そんなアクティブな中国人観光客に共通して言えることは「日本でしか体験できないことをやりたい!!」という思いです。
Information
SHINRA(NPO法人知床ナチュラリスト協会)
開催期間 : 2016年2月上旬-3月下旬毎日(流氷状況や荒天時等で中止の場合あり)※要事前予約
費用:大人5100円、小学生2600円、(保険料、ドライスーツレンタル料料金、税込の金額)
参加条件:小学生以上、身長130cm以上、妊娠中の方や飲酒されている方は不可
所要時間:1時間30分
住所:北海道斜里郡斜里町ウトロ東284
URL:http://www.shinra.or.jp/
魅力がいっぱい!冬の北海道のアクティビティ
「流氷ウォーク」以外にも、冬の北海道にはたくさんのアクティビティがあり、外国人観光客の人気も上昇中。
他にはどんな体験ツアーがあるのでしょうか?
流氷で覆われた海を豪快に進んでいく流氷クルーズ。見渡す限り流氷で埋め尽くされた海面を眺めていると、そこはまるで別世界。
流氷クルーズは、船上から流氷を間近に見られるとあって、流氷観光の定番ツアーです。

流氷クルーズ1件目は流氷観光砕氷船「おーろら」。船の重みで氷を割りながら進むのが特徴の観光船。船が流氷にぶつかる時は、とても大きな衝撃があり、流氷を身体で感じることができます。
博物館網走監獄やオホーツク流氷館など観光名所が近いことから、外国人観光客も多く参加しています。
Information
流冰観光破冰船おーろら
運航期間 : 2016年1月20日~4月3日まで毎日2~6便運航(荒天時運休)
所要時間 : 約60分(出航時間の15分前には乗船手続きを済ませる)
費用 : 沖合航路 大人3300円、小学生1650円、幼児無料(流氷がない場合は能取岬遊覧 大人2500円、小学生1250円)
住所 : 北海道網走市南3東4-5-1 道の駅流氷街道網走
URL : http://www.ms-aurora.com/abashiri/index.html
注意事項:要予約(当日空きがあれば予約なしでも可)

2件目は「エバーグリーン」。3つの流氷クルーズの中で、最も至近距離で流氷を眺めることができます。しかしそれだけではありません。
最大の魅力は、流氷の上で天然記念物のオオワシやオジロワシの群れに出会えること。これは世界中でここ羅臼沖でしか見られない特別な景色。その景色に多くの外国人観光客が魅了されるようです。
Information
エバーグリーン
運航期間 : 2016年1月下旬~4月頃(荒天時運休)
所要時間 : 60分/150分(コースにより異なる)
費用 : 1時間コース 大人4000円、150分コース大人8000円(3歳~小学生まで半額)
※三脚、一眼レフ、カメラ鞄などの写真機材持ち込みの場合、2000円増
住所 : 北海道羅臼町本町27-1
URL : http://www.e-shiretoko.com/
注意事項 : 要予約(悪天候時は欠航することがあります)

最後は流氷砕氷船「ガリンコ号Ⅱ」。思わず写真に収めたくなる真っ赤な船体が印象的。
最大の魅力は、船首についているドリルでガリガリ氷を砕きながら進む迫力満点の光景。また、サンライズ・サンセットのクルーズは、一段と感動的な景色に出会えます。
Information
流冰観光破冰船ガリンコ号Ⅱ
運航期間 : 2016年1月20日~3月下旬、毎日最大7便運行(荒天時運休)
所要時間 : 45~60分(出航時間の15分前には乗船手続きを済ませる)
費用 : 大人3000円、小学生1500円、幼児無料(流氷がない場合は大人2500円)
住所 : 北海道紋別市海洋公園1
URL : http://www.garinko.com/
注意事項:要予約

ここ数年、外国人観光客にも大人気の展望列車「流氷ノロッコ号」。流氷は間近で見たいけれど、船はちょっと・・・という観光客にも人気なようです。
走行速度を落とした列車からの眺望は抜群。オホーツク海の流氷の様子をじっくり眺められるのは、列車ならではの醍醐味。
Information
流冰ノロッコ号
運行日程:2016 年1月30日-2月28日(毎日2往復運航)
運行区間:JR網走駅~知床斜里駅
所要時間:約60分
片道運賃:840円/人(座席指定は別途310円)

もう一つ見逃せない流氷体験は「熱気球フリーフライトアドベンチャー」。ロープで機体を固定しない、本格的な空中散歩が堪能できます。
流氷や雪に覆われた白銀の大地を独り占めしたいなら、熱気球が断然お薦めです。
Information
摩周气船 熱気球フリーフライトアドベンチャー
運行期間 : 2016年2月6日~3月6日期間中無休、降雪強風は中止
所要時間 : 約3時間(飛行時間は40~50分間)
費用 : 大人20000円(対象は10歳以上、18歳以下は保護者同乗)
注意事項 : 完全予約制(出発の前日17時まで予約可能)
URL : http://mashuukisen.com/
”大都市”から”地方”へ!中国人観光客のトレンドが変化
”爆買い”のイメージが強い中国人観光客。
ですが、中国人観光客は日本ならではの”体験”にも強い関心があります。
これまで、東京や大阪など大都市を中心に旅行をしていた中国人観光客が、地方での体験へと行動範囲を広げつつあるこうしたトレンド。そこには、地方は外国人観光客がまだ少ないため”他の人とは違う体験”ができること、その感動をSNSなどでリアルタイムに投稿することに魅力を感じる、中国人観光客のインサイトがあります。そして、こうした地方での”体験”がSNSで拡散することで、多くの人たちを”体験”の旅へ動かしていくようです。
これからは地方での魅力的な体験が、中国人観光客の大きなトレンドとなっていくかもしれません。
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この記事は2015年12月18日の情報です。 文:Chiharu Matsunaga
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