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緊急時の対応

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日本は、比較的安全な国ですが、混雑している場所ではスリや盗難の被害もあります。
さらに思わぬ事故やケガをしてしまう可能性はあります。そんなトラブルにあったときの対処法を紹介します。

万が一に備えて

準備編

日本でも薬は手に入りますが、常備薬は持参しましょう。海外旅行保険などがあれば、加入しておくのも安心です。



 

旅行中

トラブルがあったときは、警察110番、消防や救急は119番に連絡しましょう。病気の場合は、ホテルのフロント等で相談すると適切な場所に手配してくれます。多言語対応している病院を事前に確認しておくと安心です。

観光案内所や宿泊施設では、トラブル時の対応を記載したカード、エマージェンシーカード(英語のみ)を用意しているところもありますので、聞いてみましょう。

 

知っておくと 役に立つ連絡先

警察110番

日本では緊急時に警察を呼ぶ場合110番に電話します。
言語等の心配がある場合や、どこに相談していいかはっきりわからない場合は「♯9110」に電話するとふさわしい相談窓口を案内してくれます。

消防/救急119番

日本では火災時に消防車を呼ぶ場合や、急病・救急で救急車を呼ぶ場合119番に電話します。電話での説明が難しいときは近くに日本人がいる場合依頼しましょう。自分で電話する場合は都道府県によって受付言語等の体制が異なるので、まず英語で連絡した上で相談するとよいでしょう。

警察で「盗難・ 紛失証明書 を作成」

現金

現金の盗難にあった場合は、盗難にあった場所を管轄する警察署にて「盗難又は紛失届」を作成、提出します。ケガなど身体的、物理的被害が別途ある場合はより詳細に被害状況を記述します。落し物の場合は「遺失物届」を提出します。いずれも警察の指示にしたがって作成します。

航空券

航空券の再発行に際しては警察署に提出した「盗難又は紛失届」の写しが必要となりますので、現金同様、盗難にあった場所盗難にあった場所を管轄する警察署にて「盗難又は紛失届」を作成、提出します。控えを受領したら、航空会社に連絡し、指定の窓口にて再発行の手続きを行います。

パスポート

パスポートの再発行に際しては警察署に提出した「盗難又は紛失届」の写しが必要となりますので、現金同様、盗難にあった場所盗難にあった場所を管轄する警察署にて「盗難又は紛失届」を作成、提出します。控えを受領したら、各国の領事館にて再発行手続きを行います。

発行会社の 緊急連絡先に連絡

クレジットカード

クレジットカードを盗まれた場合は即座にカード会社に連絡し、使用停止の手続きをします。日本国内の窓口がすぐ見つかるかどうかわからないので、本国の連絡先を控えておくとよいでしょう。その後再発行手続きを行います。再発行には現金などと同様、日本警察の「盗難又は紛失届」の写しが必要となります。

トラベラーズチェック

トラベラーズチェックを盗まれた場合は即座に発行会社に連絡、使用停止の手続きをします。日本国内ではトラベラーズチェックの発行は現在行われていないので、本国の連絡先を控えておくとよいでしょう。再発行には警察の「盗難又は紛失届」の写しが必要となります。

忘れ物はここに 問い合わせを

日本では忘れ物が出てくることが多いので、時間があるならば諦めずに問い合わせたほうがいいです。
忘れた場所(駅名や路線、列車名など)、時間、忘れたものの特徴(色、形、大きさ)など、手掛かりになる情報はすべて書き出して控えます。また受け取りにはパスポートなど身分を証明するものが必要です。
忘れてから時間が経過すると、現場→最寄りの事務所→忘れ物センター→警察というように場所が移動していきますので、現場の近くから順番に連絡し、届いていないことを確認してから次の問い合わせ先に聞いていきます。
忘れたのか盗られたのかわからないとき、どこでなくしたのかまったくわからないときは警察に届け出ます。カードやトラベラーズチェックは盗難時と同様、気付いたら速やかに使用停止の届け出をします。

空港

空港では忘れた場所によって問合せ先が異なります。
下記サイトからそれぞれ検索してください。

成田空港
羽田空港
関西国際空港
中部国際空港

地下鉄

札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、福岡の各交通局に問い合わせます。
東京メトロ
都営地下鉄
大阪市交通局

列車

JR、私鉄ともなくしたと思われる駅、場所がわからないときは最寄りの有人駅の事務室あるいは遺失物カウンターに問合せます。
JR東日本(東京都およびその近郊のJR路線)

バス、タクシー

乗っていたバス、タクシー会社に連絡します。バスは乗り降りした停留所で会社を特定できます。よくわからないときは通訳ガイドサービスに連絡し相談しましょう。タクシーはレシートを受け取るようにするとよいでしょう。

病気の時は

多言語対応の病院

東京都医療機関案内サービス
外国語が通じる病院、薬局のほか、コールセンター、通訳サービスも案内しています。

AMDA国際医療情報センター
多言語の医療相談に対応しています。全国各地にネットワークがあります。

全国有名病院・おすすめ病院NAVI
外国語の通じる病院を案内してくれる団体が掲載されています。

日本の薬局事情

日本の薬局は病院で処方された薬を購入できる処方箋薬局と、「ドラッグストア」と呼ばれる市販薬が購入できる薬局の2種類あります。いずれも専門の薬剤師が常駐し、薬についての説明を受けることができます。
処方箋薬局で薬を購入するには病院の処方箋が必要です。
ドラッグストアでは市販薬を購入できますが、市販が認められた限られた成分の薬のみとなります。包帯、絆創膏、消毒薬、傷薬、湿布、胃腸薬、止瀉薬、目薬などがドラッグストアで購入できます。化粧品や美容グッズ、健康食品なども売っています。
東京都内で外国語が通じる薬局の一覧
地名から探す
駅から探す

災害について

地震・津波

日本では年に何回も地震があり、そのうち海が震源でかつ規模の大きい地震があると津波も発生することがあります。日本の地震の強度段階基準は最高7-1となっており、そのうち被害が大きくなりやすい震度5以上の地震の際には緊急地震速報が発令されます。

緊急地震速報は、地震発生直後に規模を推定して出す速報になりますので誤差があり、発令されたから必ず大地震が来るわけではありません。また地震が自分のいる場所に近いと、速報より速く揺れが到達することもあります。地震があったらまず頭を守るなどして自身の安全を確保します。
津波については大きさにより大津波警報、津波警報、津波注意報がありますが、いずれも発令されているときは当該エリアで海や川に近づくことは避け、近くにいる場合は周囲の日本人に倣って即座に高いところに逃げます。
新幹線など交通機関は震度4以上の揺れを観測すると緊急停車するシステムを導入しているところが多く、津波も含め、各社の判断基準により運行が見合わせとなります。安全確認が終了するまではその場で待機し、避難については指示に従います。
地震は揺れ出してから強くなるまで数分かかることがありますが、強度は当初の揺れの2~3倍にとどまるため、慌てないことです。また大きな地震の後、余震と呼ばれる地震が数日に渡って続く場合がありますが、大きな地震を超える規模になることはまずありません。日本の建物は耐震建築として対策がとられていますので、地震後も安全とされている丈夫な建物に避難していれば大丈夫です。
また非常に大規模な地震では各所に避難所が開設されます。外国人も受け入れていますので、まず近隣の避難所にいき、言語対応などを相談しましょう。
経験したことがないような地震でも、日本人は慣れているので、周囲の日本人が落ち着いて行動している場合は慌てず情報を求めてください。日本の気象庁では英語で情報発信をしています。
詳しくはこちら

地震・津波の警報を知らせる放送・アプリ

日本のテレビ・ラジオは地震が発生すると必ず速報を放送し、被害状況を知らせることになっています。緊急時にはインターネット回線で同時放送も実施します。英語放送も行われますので、視聴可能な場合は最新情報を入手しましょう。

日本の観光庁が開発した訪日観光客向けの緊急地震速報、津波警報等を知らせるアプリもあります。日本人はみなこうしたアプリを利用しています。
Google Play
iTunes
 

台風・大雨

日本は雨が多く、特に夏から秋にかけて台風が来ると雨や風の災害が発生します。夏の前後には狭い地域で集中的に雨が降ることがあり、雷や突風(竜巻)も発生しがちです。

また発達した低気圧が通過すると強風に見舞われ、災害となる場合があります。
気象庁から雨や風、洪水等に関する警報が発令されているときは交通機関が運行を見合わせます。また各自治体が避難等についての対応ルールを定めており、その指示に従って行動します。
気象庁HP

 

火山・噴火

日本には多数の火山があります。著名な温泉地の近くにはほとんど火山があり、現在も噴火活動を行っている山も多数あります。現在噴火していなくても、突然噴火する場合もあります。火山活動についても気象庁が管理しており、現在観測対象となっている火山で噴火があった場合は噴火速報が発令されます。ほか入山規制を含めた情報を発信しています。

登山、観光などで当該エリアに行く場合、火山情報があれば現地の駅や主要施設で掲示しているので、必ずそれにしたがってください。
気象庁HP

 

降雪

日本の降雪地帯は北海道、東北、北陸、甲信越地方が中心ですが、それ以外のエリアでも1~3月にかけて降雪がある場合があります。雪が降りにくいエリアでは設備が整っておらず、わずか数センチの雪でも交通機関がストップし、転倒等でのケガが大量に発生することがあります。

日常的に雪の降るエリアでも1日で数十センチから数メートルもの雪が降ったり、連続して何日も雪が降り続いたりすると交通が途絶し、施設も損壊して災害となる場合があります。冬季に日本を観光する場合は、降雪に関する情報も頭に入れて行動する必要があります。


 

覚えておこう!日本語のとっさのひとこと

助けて!

日本を旅行していて困ったとき、最も汎用的に周囲の人に助けを求められる言葉がこの「助けて」です。物を落とした、盗られた、嫌な思いをした、道に迷った、雨で濡れてしまった、所持品が壊れた、など困ったときには「助けて」と言えばほとんどの人が話を聞いてくれるはずです。ただし緊急性はやや低いニュアンスなので、急いで対処してもらいたいときにはもっと直接的な言葉のほうがいいです。

警察!

挙動が不審な人、物を見かけたり、物を捕られて犯人に逃げられたときなどは「警察!」と言えば周囲の人が警察を呼んでくれます。緊急性が高いときに言いましょう。

財布を盗まれました。

周囲の人が相談に乗ってくれたり、警察の人が話を聞いてくれるときに、お金をとられた場合は「財布を盗まれました」と説明するとすべて理解してくれます。盗まれた時間や場所、犯人の情報、財布の色や形も具体的に説明するとよいでしょう。言語が通じない場合は、絵を描くしぐさをして、紙と筆記用具を借りたり、スマートフォンで画像を検索して見せてもよいでしょう。

パスポートをなくしました。

パスポートをなくした場合はまず大使館に連絡しましょう。盗難の場合は財布同様警察に相談します。

警察はどこですか?

その場から最も近い警察署を聞くときの言葉です。日本の警察は「交番」と呼ばれる小さい警察署と、市町村の中心地にある大きい規模の警察署があります。まずは最も近い警察署を案内してもらって、国籍や言語、被害状況等を説明すれば、対応できる警察官のいる警察署や必要な手続きを案内してもらえます。

救急車!

交通事故や大ケガ、火災などで重傷者がいる場合は「救急車!」と言えば周囲の人が連絡してくれます。

熱があります。

体温が高く、体調が悪いときに使います。ホテル等であれば体温計を貸してくれるので熱を測り、平熱より高ければ病院を案内してもらえます。体温を測れないときは病院に行けば受付で体温計を貸してくれます。

頭/おなかが痛いです。

頭やお腹など、具体的に痛いところがある場合は痛い場所を周囲の人に説明します。症状によってはその場を動かない方がいい場合もあるので、我慢せずフロントやコンシェルジュ、インフォメーションのスタッフ、駅員、警察、病院、周囲の人に言いましょう。

病院はどこですか?

自分で動ける症状のときは、この言葉で近くの病院を案内してもらいます。言語に不安がある場合は「大きい病院」と伝えるほうがいいでしょう。

怪我をしました。

切って血が出たり、骨が折れていたり、捻挫したり、という外傷があるときに使います。日本の病院は体調不良と怪我では病院の種類が違うので、怪我のときははっきりと怪我と伝える方がいいです。できるだけ怪我をしたときの時刻や状況を伝えるほうが正しい処置が受けられます。

気分が悪いです。

具体的な症状や熱を説明できなくても、いつもと比べ調子が悪いときに使う言葉です。悪い病気の前兆のことも多いので、気分が悪いときは早めに周囲の人に相談しましょう。

病気の人がいます。

旅行の同行者が具合が悪く、自分で説明できないときに使います。

子供が病気です。

子供が病気の場合、日本では「小児科」という子供専門の病院に行きます。通常の病院「内科」では診療してくれない(対応できない)こともあるので、子供であることを予め説明して病院の紹介を受けるとよいでしょう。

観光情報

JNTO
日本政府観光局(JNTO)では、訪日外国人観光客向けの観光情報を発信しています。観光から緊急時まで様々な情報が得られるポータルサイトです。
都庁
東京都庁の案内サイト(英語、簡体字、ハングル)
京都市
京都観光Navi(13言語あり)

この記事は2016年01月06日の情報です。