1. 青森ねぶた祭(青森県)
巨大なねぶたが街を駆け巡る、エネルギッシュな夏祭り
画像提供:(公社)青森観光コンベンション協会8月2から7日までの6日間、青森県青森市で開催される「青森ねぶた祭」。毎年約300万人もの観光客が訪れる、日本最大級の夏祭りです。国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
祭りの主役は、“ねぶた”と呼ばれる巨大な人形灯篭です。歴史上の人物や歌舞伎を題材に職人が手作業で作るねぶたは、どれも躍動感にあふれ、表情もきりりと勇敢。今にも動き出しそうなほどの力強さを感じます。中から明かりを灯したねぶたが色彩豊かに浮かび上がる様子は見ごたえ満点ですよ。
画像提供:(公社)青森観光コンベンション協会
画像提供:(公社)青森観光コンベンション協会
画像提供:(公社)青森観光コンベンション協会
せっかくねぶたを見るならベストポジションを確保したいところ。基本的に無料で見ることができますが、非常に混雑するので座ってじっくり観覧したいという場合には有料の個人観覧席の購入がおすすめです。例年6月下旬に発売。6月中旬頃より、公式サイトにて販売方法などのアナウンスが始まります。
運行ルートは大変混雑するので、立ち見の場合はねぶたを追いかけて歩くのではなく、1箇所にとどまるのがベター。青森県庁舎の前や国道4号線沿い、交差点などの各所では、ねぶたが勢いよく回転したり、前後にうねったりとダイナミックな動きを披露してくれるとあって、特に人気の観覧スポットです。
「新町通り」など道幅が狭い通りでは、観客の目の前までねぶたが迫ってくることも。あまりの迫力に、思わず声を出して驚いてしまいますよ。
祭りをより楽しみたいときは跳人として参加してみてはいかが。跳人は正式な衣装を着ていれば誰でも参加できます。衣装は市内の呉服店やスポーツ店などで4000円ほどでレンタルできるほか、着付もしてもらえるので、浴衣を着慣れていない方も安心です。
衣装に着替え、運行開始時間の10分前までにコースで待機しているねぶたの団体に加われば、あとは盛り上がるのみ!
最終日には花火大会も開催。花火を背に巨大なねぶたが海上を進む様子は必見です。ねぶたと花火の両方を見るには、7月上旬から販売される海上運行の有料観覧席・A席をゲットするのが確実。花火は無料で見ることができますが、海上運行はA席からでないと遠くなり、見えにくいのでご注意を。
Information
青森ねぶた祭住所・開催場所:青森県青森市 市内中心部
開催期間:2018年8月2日 ~ 2018年8月7日
開催時間:夜間運行(8月2日~6日):19:10~21:00、昼間運行(8月7日):13:00~15:00、青森花火大会・ねぶた会場運行(8月7日):19:15~21:00
アクセス:JR青森駅より徒歩約5分(新町通り)
https://www.nebuta.or.jp/
2. 秋田竿燈まつり(秋田県)
竿燈を華麗に操る、差し手たちの力と技に目を奪われる
画像提供:秋田市竿燈まつり実行委員会秋田県秋田市の中心部を会場に、毎年8月3日から6日にかけて開催される「秋田竿燈まつり」。長さ12mの竹に最大46個の提灯をさげた“竿燈(かんとう)”を持ち上げ、巧みに操る技の数々は、驚きの連続です!国の重要無形民族文化財であり、日本三大提灯祭りのひとつでもあります。
「秋田竿燈まつり」は五穀豊穣を祈る祭りとも言われ、提灯がゆれる竿燈は、稲穂をイメージしています。竿燈の大きさは4段階に分かれ、最も大きい「大若(おおわか)」だと長さ12m、重さは約50kgになるのだそう。
メインイベントである「夜本番」では、秋田駅西口の二丁目橋交差点から山王十字路までの「竿燈大通り」に約280本の竿燈、約1万個以上にもなる提灯が登場します。“差し手”と呼ばれる鍛錬を積んだ男たちが、「ドッコイショー」の掛け声やお囃子の音にあわせ、竿燈を手のひらから額、肩、腰へと移動させ自在に操ります。提灯の重さや風向きにより竿燈が大きくしなるので、見ているだけでドキドキ!
画像提供:秋田市竿燈まつり実行委員会
時には空いている手で扇子を仰ぐなどといったスゴ技も披露してくれます。息を呑む緊張感と湧き上がる歓声もあいまって、観客のボルテージは最高潮に。夢中になって見入ってしまいますよ。
終了後には写真撮影が楽しめるので最後までお楽しみに。
4~6日の日中に「エリアなかいちにぎわい広場」で開催される「竿燈妙技会」も注目です。「昼竿燈」とも呼ばれるこの大会では、差し手が個人・団体戦に分かれて技の腕前を競い合います。勝敗を決めるのは、技の正確さや美しさ、竿燈の安定感。磨き上げられた技の数々に、夜とは違った感動を味わえますよ。
画像提供:秋田市竿燈まつり実行委員会
ほかにも、秋田駅西口の「アゴラ広場」にミニチュア竿燈を使った竿燈の体験コーナーが設けられたり、秋田市役所の駐車場に秋田名物が味わえる屋台村が、「大町イベント広場」でご当地グルメフェスティバルが開催されるなど、ワクワクのイベントが盛りだくさん!祭り気分を存分に堪能しましょう。
動画提供:秋田市竿燈まつり実行委員会
Information
秋田竿燈まつり住所:秋田県秋田市竿燈大通り周辺
開催場所:竿燈大通り、エリアなかいちにぎわい広場、アゴラ広場、大町イベント広場ほか
開催期間:2018年8月3日 ~ 2018年8月6日
開催時間:夜本番(8月3日~6日):18:50~20:50、竿燈妙技会:9:00~15:40(8月4日・5日)、9:20~15:00(8月6日)
アクセス:JR秋田駅より徒歩約15分(竿燈大通り)
http://www.kantou.gr.jp/index.htm
■竿燈体験コーナー
開催場所:アゴラ広場
開催期間:2018年8月3日 ~8月6日
開催時間:10:00~17:00
■竿燈屋台村
開催場所:秋田市役所駐車場
開催期間:2018年8月3日 ~8月6日
開催時間:15:00~22:30
■ご当地グルメフェスティバル
開催場所:大町イベント広場
開催期間:2018年8月3日 ~8月6日
開催時間:15:00~21:30
3. 仙台七夕まつり(宮城県)
雅な竹飾りが街を彩る、城下町伝統の祭り
画像提供:仙台七夕まつり協賛会東北最大の都市・宮城県仙台市で開催される「仙台七夕まつり」は、約400年の歴史をもつ伝統のお祭り。毎年8月6~8日の3日間にわたって開催され、仙台駅西口から続くアーケード街をメインに、市内各地に大きな“笹飾り”が飾られます。
“七夕”とは、天の川に隔てられた彦星と織姫が、年に一度だけ川を渡って会うという中国の伝説にちなんだ行事。日本では毎年7月7日に“短冊”と呼ばれる細長い紙に願い事を書き、笹や竹の葉につるして願いを星に祈る習慣が根付いています。
仙台の七夕は、仙台藩祖・伊達政宗も奨励したという伝統行事のため、旧暦に合わせて8月に開催しています。
画像提供:仙台七夕まつり協賛会
「仙台七夕まつり」のシンボルとなるのが、地元の商店主や学校などが毎年手作りする“笹飾り”です。お祭りの期間中には、和紙で作った折鶴や巾着などが飾られた約3000本もの笹飾りが、街中を彩ります。
笹に短冊や小さな星型の飾りをかけるのが日本の七夕飾りの定番ですが、仙台の七夕はとにかく豪華!1本の竹に5つ飾るのが慣わしで、巨大な竹にかけられた笹飾りの長さは、なんと5mから10mにもなるというから驚きです。そして一つひとつの飾りが繊細でとってもきれい。間近で眺めると圧巻です。
画像提供:仙台七夕まつり協賛会
仙台の笹飾りのポイントは「七つ飾り」と呼ばれる小物が飾られていること。7種類の飾りにはそれぞれに意味があり、次のような願いが込められています。
短冊:学問や書道の上達
紙衣:病気や災難の厄除け、裁縫の上達
折鶴:家内安全と健康長寿
巾着:商売繁盛
投網:豊漁・豊作
屑籠:清潔と倹約
吹き流し:機織りや技芸の上達
華やかな笹飾りは眺めるだけでも十分楽しめますが、仙台ならではの飾りを探しながら巡ればより興味深い旅になりそうですね。
動画提供:仙台七夕まつり協賛会
期間中に開催されるさまざまなイベントもチェック。「勾当台公園」の市民広場は「おまつり広場」と名を変え、和太鼓演奏などのステージパフォーマンス、盆踊り、子ども向けのミニ七夕飾り体験コーナーなど、ワクワクの体験がいっぱいです。牛たんをはじめとした仙台グルメが味わえる屋台も並ぶので、大勢の人でにぎわいますよ。
画像提供:仙台七夕まつり協賛会
恋愛成就を願い短冊を書くコーナー「織姫 想いの短冊」は毎年女性に大好評!短冊はお祭り終了後に仙台市内の神社へ奉納されます。
「仙台七夕まつり」の前日、8月5日には「仙台七夕花火祭」も開催されます。1日早く訪れて、のんびり花火を眺めるのもいいですね。
Information
仙台七夕まつり住所:宮城県仙台市青葉区中心部および周辺商店街 (MAP)
開催場所:仙台駅前~中央通り、一番町通りのアーケード街、勾当台公園市民広場ほか
開催期間:2018年8月6日 ~ 2018年8月8日
開催時間:8月6日・7日:10:00~22:00、竿燈妙技会:8月8日:10:00~21:00
アクセス:JR仙台駅より徒歩約2分(アーケード街)
http://www.sendaitanabata.com/
■おまつり広場
開催場所:勾当台公園市民広場、定禅寺通りグリーンベルト、つなぎ横丁
開催期間:2018年8月6日 ~8月8日
開催時間:11:00~21:00
東北旅行の計画はお早めに
「東北三大祭り」の魅力、感じてもらえたでしょうか?どの祭りも駅からすぐの場所で開催されるのでアクセス抜群!日にちも決まっているのでプランを立てやすいのもいいですね。東北の短い夏を熱く盛り上げる祭りへぜひ足を運んでみて下さいね。
※上記の記事は2018年6月取材時点の情報を元に作成しています。
※スケジュール・開催場所等は、変更されることがあります。お出かけ前に公式サイト等で最新情報をご確認ください。
この記事が気に入ったら
DiGJAPAN!にいいね!してね。
この記事は2018年07月12日の情報です。 文:DiGJAPAN! 編集部
最新コメント | 0件のコメント
DiGJAPAN!会員になると
コメントが投稿できます。
会員登録