東京都心、新宿から電車で1時間足らずでアクセスできる高尾山。『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で三つ星として掲載されている、関東屈指の紅葉の名所です。今回は、DiGJAPAN!編集部の張(北京出身)が、紅葉の見頃を迎えた11月下旬に高尾山を訪れ、実際に登ってきた様子をレポートします。
高尾山口駅から出ると、みなさん高尾山登山口方面へ足が向かいます。駅から歩いて約5分で、高尾山登山口に到着しました。
高尾山は標高599m。全部徒歩で登山する方法のほか、山麓から山の中腹まではケーブルカーまたはリフトで移動し、そのあとは歩くという方法があります。ケーブルカーの乗車駅・清滝駅とリフトの乗車駅・山麓駅の乗り場は隣接しているので、混雑具合をみて、どちらを使うか考えてみてもいいですよ。
ケーブルカーは、山麓にある清滝駅から標高472mにある高尾山駅まで約6分。リフトは、山麓駅から標高462mにある山頂駅まで約12分。登山時間を短縮したい方は、ケーブルカーがおすすめです。
今回は、乗車中の紅葉も楽しめるリフトを利用してみました。快晴のお天気のなか、ゆっくり昇るリフトは本当に気持ちがよかったです。
リフトで山上駅に到着しました。ここから山頂までは歩いて約40分です。ここからの登山ルートはいくつかあります(登山コースの種類はこちら)が、今回は、初心者でも登りやすく見どころも多い1号路(表参道コース)で高尾山登山にトライしました。
ちなみに。ケーブルカーやリフトを使わずに、山麓から徒歩で1号路を登る際は、中程にある金比羅台展望台にぜひ寄ってみてください。赤や黄色に色づいた美しい風景はがんばった自分へのご褒美です!私が訪問した日は、これくらい色鮮やかでした。
金比羅台展望台への道で色づく紅葉
緑を背景にした紅葉もきれい
1号路は舗装されてはいますが、それなりの時間を歩くので、スニーカーと動きやすい服装での登山がおすすめです。ほかのルートはもう少し登山ルートらしい道のりになるため、できれば登山靴で登った方が安心ですよ。
リフトの山上駅から歩き始めてすぐに、人気運アップの効果ありと言われている「開運ひっぱりだこ」に出会いました。タコのツルツル頭をなでると人気運上昇効果があるそうですよ!樹齢450年の巨大杉、たこ杉のすぐ隣にあります。
開運ひっぱりだこから少し登ると、下記写真の分岐の地点にたどり着きます。左は108段の急な階段の「男坂」、右は緩やかな坂道が続く「女坂」です。男坂は見るからに大変そうですが、紅葉スポット仏舎利塔への近道ですので、がんばって男坂を登ってみましょう!
男坂、女坂の分岐点
男坂を登り切ると、お釈迦様の遺骨を納める仏塔、仏舎利塔に着きました。こちら、実はタイ王国から贈られた仏舎利で、タイとの古くからの交流を感じることができます。仏舎利塔の近くには、紫燈護摩壇があります。これらが立ち並ぶ神秘的な空間で見る紅葉は格段に綺麗です。
紅葉を見ながら20分ほど進むと、高尾山観光の顔「薬王院」に到着しました。
高尾山には多くの天狗伝説がありますが、薬王院の山門をくぐると、2体の巨大な天狗様が迎えてくれますよ。
薬王院境内にも、紅葉スポットがたくさんあります。お寺と紅葉の見事なコントラスト、いくら撮影しても撮影し足りません!
薬王院御本社への階段
御本社飯縄権現堂周辺
参拝以外にも、ご利益を叶えてくれるパワースポットを巡れるのも、高尾山薬王院の魅力の一つです。境内にはいくつものご利益スポットがあるので、探してみてくださいね!
ちなみに。こちらの薬王院。実は精進料理を楽しめるということをご存知ですか?事前予約制ですが、ご興味ありましたら、山中で静かに食べる精進料理、ぜひ食べてみてくださいね。http://takaosan.or.jp/shojin/
参拝を終えたら、薬王院境内を抜けて山頂をめざします。森林浴を楽しみながらゆっくりと進みましょう。
山頂まではあと一息、道路沿いの紅葉はとてもきれいです。
頂上に到着しました。リフトから約40分くらいの場所でしたが、写真撮影しながらゆっくり歩いたら約1時間くらいかかりました。取材当日は、天気がよく、富士山を見渡すことができました!眺望のよい快晴の日は、今の季節なら雪化粧した富士山の様子を写真に収めることができます。
景色を堪能した後は、ゆっくり下山しましょう。体力に自信があるなら、ほかの下りルートをチャレンジしてみてみるのもおすすめです。滝を眺められる6号路、吊り橋などがある4号路など、自然の風景のなか、より登山気分を満喫することができます。
まず紹介したいのは、高尾山の「三福だんご」。大福、幸福、裕福 の三つの福が一体になった縁起の良いと言われるお団子です。炭火で焼き上げ、味噌ダレや醤油ダレをつけていただく食べ歩きグルメです。高尾山内各所にお店があり、それぞれ味に違いがありますので食べ比べてみてください。
もうひとつおすすめなのが、高尾山名物「天狗焼」。まわりはカリッ、中はモチモチの生地は香ばしく、甘さ控えめの黒豆あんが真ん中に入っています。焼き立て熱々の天狗焼はとてもおいしいです!ケーブルカーの高尾山駅近くの「売店 香住」でしか販売されておらず、午後3時頃に売り切れてしまうこともあるので、絶対食べたい方は早めに行きましょうね。
最後に、高尾山ではずせない名物料理「とろろそば」をご紹介します。おそばに山芋で作ったとろろとうずらの卵。シンプルでコクのある味わいは疲れを癒してくれます。山麓や山頂にある食事処、各所で食べられますが、お店ごとにそれぞれこだわりの味で提供しています。写真は山麓にある「紅葉屋本店」のもので、そのほか各所で食べられます。
電車で帰る直前に立ち寄るのがおすすめの「京王高尾山温泉 極楽湯」。新しくてとてもきれいな温泉です。温泉館内には、電車の発着モニターが設置されていて、いかにも駅直結温泉という感じです。ぜひチェックしてみてくださいね。
全身温泉に入る時間がない方におすすめなのが足湯。イタリアレストラン「FUMOTOYA」では、石窯ナポリピッツァなどを味わえるほか、足湯も楽しめます。食事をしたら無料です。足湯のみの利用の場合は、有料になりますが足湯を使うことができますよ。
住所:東京都八王子市高尾町
アクセス:高尾山口駅より徒歩3分
http://www.takaotozan.co.jp/
高尾山きっぷ
新宿駅などの京王線・井の頭線各駅から高尾山口駅までの往復割引乗車券と、高尾山ケーブルカーまたはリフトの割引乗車券(往復または片道)ががセットで2割引になるお得なきっぷ。京王線・井の頭線の各駅自動券売機で購入可能。発行日当日限り有効。
https://www.keio.co.jp/train/ticket/profitable/#a
※上記の記事は2017年11月27日取材時点の情報を元に作成しています。
新宿から約1時間、自然豊かな高尾山へ
東京から最も行きやすい自然スポット、気軽に登れる山として親しまれる高尾山の最寄り駅は京王線高尾山口駅。新宿から京王線を利用すれば、所要約1時間、乗り換えなしで高尾山近くまでたどり着くことができます。高尾山口駅には、観光インフォメーションセンターがあり、こちらで高尾山の地図をもらうと散策に便利です。ちなみに、こちらの高尾山口駅は、建築家・隈研吾氏デザインで2015年に改装され、2016年にはグッドデザイン賞を受賞した話題の駅です。高尾山の杉並木をイメージした木をふんだんに使った美しい駅なので、登山前にぜひ堪能してください。隈研吾氏デザインの高尾山口駅
駅前には高尾山内の案内看板があります
高尾山登山口
高尾山は標高599m。全部徒歩で登山する方法のほか、山麓から山の中腹まではケーブルカーまたはリフトで移動し、そのあとは歩くという方法があります。ケーブルカーの乗車駅・清滝駅とリフトの乗車駅・山麓駅の乗り場は隣接しているので、混雑具合をみて、どちらを使うか考えてみてもいいですよ。
ケーブルカーとリフトの乗り場
ケーブルカーは、山麓にある清滝駅から標高472mにある高尾山駅まで約6分。リフトは、山麓駅から標高462mにある山頂駅まで約12分。登山時間を短縮したい方は、ケーブルカーがおすすめです。
ケーブルカーはもみじ号とあおば号が運行されています
今回は、乗車中の紅葉も楽しめるリフトを利用してみました。快晴のお天気のなか、ゆっくり昇るリフトは本当に気持ちがよかったです。
カラフルな色合いもかわいいリフト
リフトで山上駅に到着しました。ここから山頂までは歩いて約40分です。ここからの登山ルートはいくつかあります(登山コースの種類はこちら)が、今回は、初心者でも登りやすく見どころも多い1号路(表参道コース)で高尾山登山にトライしました。
ちなみに。ケーブルカーやリフトを使わずに、山麓から徒歩で1号路を登る際は、中程にある金比羅台展望台にぜひ寄ってみてください。赤や黄色に色づいた美しい風景はがんばった自分へのご褒美です!私が訪問した日は、これくらい色鮮やかでした。
金比羅台展望台への道で色づく紅葉
緑を背景にした紅葉もきれい
金比羅台展望台からは八王子市街のイチョウ並木を見渡せます
1号路は舗装されてはいますが、それなりの時間を歩くので、スニーカーと動きやすい服装での登山がおすすめです。ほかのルートはもう少し登山ルートらしい道のりになるため、できれば登山靴で登った方が安心ですよ。
高尾山1号路(表参道)の登山の様子
立ち寄りたくなるスポット満載の1号路
高尾山登山の1号路には、思わずに立ち止まって写真を撮りたくなるスポットがたくさんあります。リフトの山上駅から歩き始めてすぐに、人気運アップの効果ありと言われている「開運ひっぱりだこ」に出会いました。タコのツルツル頭をなでると人気運上昇効果があるそうですよ!樹齢450年の巨大杉、たこ杉のすぐ隣にあります。
開運ひっぱりだこで運気アップ!?
開運ひっぱりだこから少し登ると、下記写真の分岐の地点にたどり着きます。左は108段の急な階段の「男坂」、右は緩やかな坂道が続く「女坂」です。男坂は見るからに大変そうですが、紅葉スポット仏舎利塔への近道ですので、がんばって男坂を登ってみましょう!
男坂、女坂の分岐点
男坂を登り切ると、お釈迦様の遺骨を納める仏塔、仏舎利塔に着きました。こちら、実はタイ王国から贈られた仏舎利で、タイとの古くからの交流を感じることができます。仏舎利塔の近くには、紫燈護摩壇があります。これらが立ち並ぶ神秘的な空間で見る紅葉は格段に綺麗です。
紅葉を見ながら20分ほど進むと、高尾山観光の顔「薬王院」に到着しました。
高尾山には多くの天狗伝説がありますが、薬王院の山門をくぐると、2体の巨大な天狗様が迎えてくれますよ。
薬王院境内にも、紅葉スポットがたくさんあります。お寺と紅葉の見事なコントラスト、いくら撮影しても撮影し足りません!
高尾山薬王院の山門周辺の紅葉
薬王院御本社への階段
御本社飯縄権現堂周辺
参拝以外にも、ご利益を叶えてくれるパワースポットを巡れるのも、高尾山薬王院の魅力の一つです。境内にはいくつものご利益スポットがあるので、探してみてくださいね!
人間の五感と心を清めてくれる「六根清浄石車」(ろっこんしょうじょういしぐるま)
願いが叶う「願叶輪潜」(ねがいかなうわくぐり)
参拝を終えたら、薬王院境内を抜けて山頂をめざします。森林浴を楽しみながらゆっくりと進みましょう。
山頂まではあと一息、道路沿いの紅葉はとてもきれいです。
頂上に到着しました。リフトから約40分くらいの場所でしたが、写真撮影しながらゆっくり歩いたら約1時間くらいかかりました。取材当日は、天気がよく、富士山を見渡すことができました!眺望のよい快晴の日は、今の季節なら雪化粧した富士山の様子を写真に収めることができます。
景色を堪能した後は、ゆっくり下山しましょう。体力に自信があるなら、ほかの下りルートをチャレンジしてみてみるのもおすすめです。滝を眺められる6号路、吊り橋などがある4号路など、自然の風景のなか、より登山気分を満喫することができます。
高尾山で食べるべきおすすめグルメ
高尾山では、美しい自然風景に加えて、高尾山ならではグルメも楽しめるのが魅力です。まず紹介したいのは、高尾山の「三福だんご」。大福、幸福、裕福 の三つの福が一体になった縁起の良いと言われるお団子です。炭火で焼き上げ、味噌ダレや醤油ダレをつけていただく食べ歩きグルメです。高尾山内各所にお店があり、それぞれ味に違いがありますので食べ比べてみてください。
三福だんご 1本330円
もうひとつおすすめなのが、高尾山名物「天狗焼」。まわりはカリッ、中はモチモチの生地は香ばしく、甘さ控えめの黒豆あんが真ん中に入っています。焼き立て熱々の天狗焼はとてもおいしいです!ケーブルカーの高尾山駅近くの「売店 香住」でしか販売されておらず、午後3時頃に売り切れてしまうこともあるので、絶対食べたい方は早めに行きましょうね。
天狗焼 1個140円
最後に、高尾山ではずせない名物料理「とろろそば」をご紹介します。おそばに山芋で作ったとろろとうずらの卵。シンプルでコクのある味わいは疲れを癒してくれます。山麓や山頂にある食事処、各所で食べられますが、お店ごとにそれぞれこだわりの味で提供しています。写真は山麓にある「紅葉屋本店」のもので、そのほか各所で食べられます。
紅葉屋本店とろろそば 980円
高尾山登山のあとは温泉へ
登山のあとは、温泉で疲れを癒しませんか?高尾山ふもとの高尾山口駅周辺には、温泉や足湯スポットがあります。電車で帰る直前に立ち寄るのがおすすめの「京王高尾山温泉 極楽湯」。新しくてとてもきれいな温泉です。温泉館内には、電車の発着モニターが設置されていて、いかにも駅直結温泉という感じです。ぜひチェックしてみてくださいね。
京王高尾山温泉 極楽湯
全身温泉に入る時間がない方におすすめなのが足湯。イタリアレストラン「FUMOTOYA」では、石窯ナポリピッツァなどを味わえるほか、足湯も楽しめます。食事をしたら無料です。足湯のみの利用の場合は、有料になりますが足湯を使うことができますよ。
FUMOTOYAの足湯
紅葉の高尾山は12月上旬まで
高尾山の紅葉の見ごろ時期は、例年11月中旬から12月上旬までと言われています。標高の高低差があるので、紅葉の色づきや落葉具合も、場所によってまちまちです。これからの季節だと、落葉に埋もれた参道を歩くのも、なかなかオツですよ。また、紅葉シーズンももちろんおすすめですが、春の新緑シーズンなど、高尾山は季節によってさまざまな表情を楽しめます。東京からひと足のばして、高尾山の大自然にでかけましょう。高尾山の紅葉は12月上旬まで
Infomation
高尾山住所:東京都八王子市高尾町
アクセス:高尾山口駅より徒歩3分
http://www.takaotozan.co.jp/
高尾山きっぷ
新宿駅などの京王線・井の頭線各駅から高尾山口駅までの往復割引乗車券と、高尾山ケーブルカーまたはリフトの割引乗車券(往復または片道)ががセットで2割引になるお得なきっぷ。京王線・井の頭線の各駅自動券売機で購入可能。発行日当日限り有効。
https://www.keio.co.jp/train/ticket/profitable/#a
※上記の記事は2017年11月27日取材時点の情報を元に作成しています。
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この記事は2017年12月06日の情報です。 文:Di Zhang
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