開運招福や商売繁盛をもたらす縁起のいい置物として、古くから日本人に親しまれている招き猫。片手を挙げて福を招く猫の姿がユニークで愛らしいと、外国人からの人気も高まっています。そんな招き猫発祥の地と言われているのが、東京・世田谷にある豪徳寺。1000 体以上の招き猫がずらりと並ぶ光景は、外国人はもちろん日本人もびっくりの光景です。訪れるだけで福をもらえた気持ちになれる、豪徳寺に行ってみました。
駅から延びる「豪徳寺商店街」にも、至るところに猫が隠れています。商店や飲食店の店先には、必ずといっていいほど招き猫が。バラエティ豊かな招き猫を見比べながら、豪徳寺までの道のりも楽しみましょう♪
一層目の四面には、干支(十二支)の彫刻が順番に施されているのですが、なんとネズミの部分に猫が掘られているんです。
三重塔の二層目や三層目にも猫が彫られています。さすが招き猫発祥の地。
願い事を書いて掛ける絵馬にも、観世音菩薩や干支とともに猫が描かれています。豪徳寺の絵馬には、「○○が長生きしますように」など、飼い猫に関する願い事を書く人も多いんだとか。絵馬は寺務所で購入できます(800円)。
なかにはタイ語や中国語で書かれた絵馬も!
この奉納所は、招福観音が祀られている「招猫殿」の横にあります。ここは招き猫に願を掛けて家に持ち帰った人たちが、願いが成就したのちに返納しにくる場所です。ということは、これだけ多くの人の願いが叶ったということ。招き猫の効果、恐るべし。
招き猫は寺務所で販売されています。超ミニサイズのものから30cmほどのビッグサイズまで、大きさはさまざま。私は3 号(約9cm)を購入しました。
本来招き猫は小判を持っているのですが、豪徳寺の猫は持っていません。これは、「招き猫は福を得るチャンスは与えてくれるが、福そのものは与えてくれない。チャンスを生かせるかどうかは本人次第」という考え方から。なるほど、深い。
全く同じように見えて少しずつ表情の違う招き猫は、ずっと見ていても飽きません。招き猫気分でこんな写真を撮ってみるのもいいですね♪
※置いてある招き猫には触れないようにしましょう。
自然豊かな境内を歩いていると心が洗われます。境内にはほかにも狛犬が乗った大きな香炉や、1679年に作られた梵鐘など見どころがいっぱい。
今から400 年ほど前の江戸時代初期、近江彦根藩(現在の滋賀県)藩主・井伊直孝が鷹狩りに出かけた帰り道、ある小さなお寺の前を通りかかると、一匹の白猫が直孝に向かって手招きをしました。不思議に思った直孝が招かれるまま寺の中に入ると、外はたちまち暗くなり雷雨に! この猫のおかげで濡れずに済んだと喜んだ直孝は、寺を立派に改築し、井伊家の菩提寺としました。
こうして発展した豪徳寺。寺に福を招いた白猫は崇められ、その姿を模した置物(=招き猫)が作られるようになりました。招き猫は家内安全、商売繁盛、心願成就の縁起物として、広く世に浸透していきます。
ちなみに、滋賀県彦根市のゆるキャラとして大人気の「ひこにゃん」は、豪徳寺の白猫がモチーフになっているってご存知でしたか? 豪徳寺商店街のゆるキャラ「たまにゃん」も同じ猫をモチーフにしているので、この2 匹は見た目がよく似ています。
招き猫いっぱいの福を呼ぶ寺「豪徳寺」。愛らしい猫に囲まれて、幸せな気分に浸ってみては?
住所:東京都世田谷区豪徳寺2-24-7
拝観時間:6:00~18:00(寺務所受付は9:00~16:30)
アクセス:東急世田谷線宮の坂駅から徒歩5分、または小田急線豪徳寺駅から徒歩12分
商店街の猫を辿って豪徳寺へ
今回は小田急線豪徳寺駅からお寺へ向かいます。改札を出ると、早速招き猫がお出迎え。早くも期待が高まります。改札前に鎮座する招き猫の像
駅から延びる「豪徳寺商店街」にも、至るところに猫が隠れています。商店や飲食店の店先には、必ずといっていいほど招き猫が。バラエティ豊かな招き猫を見比べながら、豪徳寺までの道のりも楽しみましょう♪
商店街で発見した猫のイラスト
電柱にも注目!かわいい猫たちが道案内してくれます
猫だらけの豪徳寺を散策♪
豪徳寺駅から10分ほどで豪徳寺に到着。境内を歩いてみると、さまざまな場所で猫に出会えます。例えばこの三重塔。よ~く目をこらして猫を探してみましょう
一層目の四面には、干支(十二支)の彫刻が順番に施されているのですが、なんとネズミの部分に猫が掘られているんです。
干支のイノシシと牛の間に、招き猫を発見!
干支のネズミが小判をくわえて、招き猫に差し出しています
三重塔の二層目や三層目にも猫が彫られています。さすが招き猫発祥の地。
願い事を書いて掛ける絵馬にも、観世音菩薩や干支とともに猫が描かれています。豪徳寺の絵馬には、「○○が長生きしますように」など、飼い猫に関する願い事を書く人も多いんだとか。絵馬は寺務所で購入できます(800円)。
さまざまなイラストの絵馬が掛けられています
なかにはタイ語や中国語で書かれた絵馬も!
皆さんどんな願い事を書いているんでしょう
いよいよ招き猫だらけの「招福殿」へ
招き猫が集まる奉納所にやってきました。見てください、このものすごい数の招き猫!大小さまざまな猫がこちらを向いてずらりとんでいる様はなかなか衝撃的で壮観です。これを見られただけですでに得した気分。招き猫がずらりと並ぶ招福殿
この奉納所は、招福観音が祀られている「招猫殿」の横にあります。ここは招き猫に願を掛けて家に持ち帰った人たちが、願いが成就したのちに返納しにくる場所です。ということは、これだけ多くの人の願いが叶ったということ。招き猫の効果、恐るべし。
招き猫は寺務所で販売されています。超ミニサイズのものから30cmほどのビッグサイズまで、大きさはさまざま。私は3 号(約9cm)を購入しました。
願いが叶って返納できる日が楽しみです
本来招き猫は小判を持っているのですが、豪徳寺の猫は持っていません。これは、「招き猫は福を得るチャンスは与えてくれるが、福そのものは与えてくれない。チャンスを生かせるかどうかは本人次第」という考え方から。なるほど、深い。
全く同じように見えて少しずつ表情の違う招き猫は、ずっと見ていても飽きません。招き猫気分でこんな写真を撮ってみるのもいいですね♪
※置いてある招き猫には触れないようにしましょう。
招き猫と一緒に決めポーズ
招福を祈願して参拝
招き猫を購入したら、招猫殿を参拝するのも忘れずに。お堂の扉にある小さな戸を引いてお賽銭を入れ、鐘を鳴らして合唱。猫が福を招いてくれるよう祈りましょう。奥には立派な本堂もあるので、そちらにも参拝すればもうバッチリ。お堂の中を覗くと、招き猫に囲まれた招福観音の姿が見えます
本堂は1967年に建て替えられたもの
自然豊かな境内を歩いていると心が洗われます。境内にはほかにも狛犬が乗った大きな香炉や、1679年に作られた梵鐘など見どころがいっぱい。
新緑や紅葉の時季は特におすすめ
歴史あるお寺の招き猫伝説
そもそも、なぜ豪徳寺は招き猫発祥の地といわれるようになったのでしょうか。豪徳寺にはこんな言い伝えが残っています。今から400 年ほど前の江戸時代初期、近江彦根藩(現在の滋賀県)藩主・井伊直孝が鷹狩りに出かけた帰り道、ある小さなお寺の前を通りかかると、一匹の白猫が直孝に向かって手招きをしました。不思議に思った直孝が招かれるまま寺の中に入ると、外はたちまち暗くなり雷雨に! この猫のおかげで濡れずに済んだと喜んだ直孝は、寺を立派に改築し、井伊家の菩提寺としました。
豪徳寺山門
境内奥の墓所には約250 年前の日本開国の立役者、井伊直弼のお墓もあります
こうして発展した豪徳寺。寺に福を招いた白猫は崇められ、その姿を模した置物(=招き猫)が作られるようになりました。招き猫は家内安全、商売繁盛、心願成就の縁起物として、広く世に浸透していきます。
ちなみに、滋賀県彦根市のゆるキャラとして大人気の「ひこにゃん」は、豪徳寺の白猫がモチーフになっているってご存知でしたか? 豪徳寺商店街のゆるキャラ「たまにゃん」も同じ猫をモチーフにしているので、この2 匹は見た目がよく似ています。
寺務所内の棚にもひこにゃんとたまにゃんの姿が
招き猫いっぱいの福を呼ぶ寺「豪徳寺」。愛らしい猫に囲まれて、幸せな気分に浸ってみては?
是非来てにゃん♪
Information
豪徳寺住所:東京都世田谷区豪徳寺2-24-7
拝観時間:6:00~18:00(寺務所受付は9:00~16:30)
アクセス:東急世田谷線宮の坂駅から徒歩5分、または小田急線豪徳寺駅から徒歩12分
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この記事は2016年07月21日の情報です。 文:DiGJAPAN! 編集部
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