国立西洋美術館の世界遺産登録決定に沸く東京・上野。上野エリアは、美術館や博物館がたくさん集まっていることでも有名ですね。
「美術館って、企画展を見に行く以外ではなかなか行かないな」という人も多いですが、実は企画展以外にもニッポンの美術館は見どころがいっぱい。自分らしい楽しみ方のコツが分かれば、、美術館はもっと身近で楽しい場所になるんです。
そこで今回は、日本人はもちろん外国人でも楽しめる美術館での鑑賞のコツと、おすすめ美術館情報をご紹介します。「ちょっと時間が空いた日に普段着で美術館♪」なんて過ごし方はいかがですか?
話題性があって、足を運ぶ人も多い美術館の企画展。一方で企画展以外にも、それぞれの美術館が収蔵する素晴らしい作品や、それを鑑賞するための環境づくり、空間づくりも一見の価値があります。作品をただ「見る」だけではなく、「感じる」「楽しむ」場所へと変わってきているニッポンの美術館。普段使いとして気軽に気楽に立ち寄れるおすすめ美術館を、東京・上野エリアで探してみました。
2016年7月17日にユネスコの世界文化遺産に登録されることが正式決定した国立西洋美術館。東京都内では初めての世界文化遺産ということもあって、連日多くの来館者が訪れています。そんな国立西洋美術館は、中世末期から20世紀初頭までの西洋美術の歴史を一望できる美術館です。さらに展示室以外は無料で鑑賞できます。
前庭にはオーギュスト・ロダンの「考える人」や「地獄の門」があることで知られ、常設展には、誰もが一度は耳にしたことのあるピエール=オーギュスト・ルノワール、ウジェーヌ・ドラクロワなどの作品も展示されています。特に、新館2階にある10点強のクロード・モネの作品を集めた部屋では、「睡蓮」などの人気作品をいつでも鑑賞することができます。
国立西洋美術館の本館は「近代建築の父」といわれるフランスのル・コルビュジエが設計した日本で唯一の建物。今回、日本やフランスなど7ヶ国に渡るコルビュジエの17の建築作品が世界文化遺産に登録されたことで、建物にも注目が集まっています。
1階部分を柱だけにした「ピロティ」構造などのコルビュジエ建築の特徴は、現代でこそ珍しくなくなりましたが、1959年の建築当時はかなり斬新な構造だったようです。
国立西洋美術館
住所:東京都台東区上野公園7-7
開館時間:9:30~17:30(冬期は~17:00)、金曜は~20:00
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)
http://www.nmwa.go.jp/
画像提供:国立西洋美術館
東京藝術大学構内にある「東京藝術大学美術館」。多くの巨匠を生んだ芸大の美術館では、東京藝術大学の前身である東京美術学校以来のコレクションや歴代卒業生の作品などを収蔵展示しています。授業の一環で行われる展示だと、無料で鑑賞することができる時も。ポストカードやグッズなど、品揃えが充実したミュージアムショップも立ち寄ってみてください。
東京藝術大学大学美術館
住所:東京都台東区上野公園12-8
開館時間:10:00~17:00(入館は~16:30)※大学美術館 陳列館は9:30開館
休館日:月曜
http://www.geidai.ac.jp/museum/
国立博物館や東京都美術館、東京国立博物館などが企画展で混雑していそう・・・という時のおすすめはここ、国立博物館内にある法隆寺宝物館です。
緑に囲まれ、人工池のある明るい外観など「宝物館」という名前からは想像できないモダンな建物は、ニューヨーク近代美術館を手がけたことで知られる谷口吉生の設計です。ちなみに、ちょうど向かい側に位置する東京国立博物館・東洋館は、谷口吉生の父である谷口吉郎の設計で、こちらもおすすめ。
明治11年(1878)に奈良・法隆寺から皇室に献納され、戦後国に移管された300件あまりの宝物を収蔵・展示している法隆寺宝物館。貴重な国宝や重要文化財は、いつでもゆっくりと見て回ることができます。
法隆寺宝物館
住所:東京都台東区上野公園13-9 東京国立博物館内
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(ただし月曜が祝日または休日の場合は翌平日に休館)、年末年始。ゴールデンウィーク期間とお盆期間中(8月13日~8月15日)は、原則として無休。
http://www.tnm.jp/
若冲展やモネ展、ルーヴル美術館展など魅力的な特別展で有名な東京都美術館。でも実はいつ行っても楽しめるスポットなんです。
正面玄関にある、シンボル的存在となっている井上武吉の球体の作品「my sky hole 85-2 光と影」をはじめ、館内には多くの彫刻作品が展示されています。これらは開館中ならいつでも鑑賞できるほか、写真撮影スポットとしても人気があります。
また、モダニズムの巨匠・前川國男の設計による美術館の建物の見どころを紹介する建築ツアーや参加型プログラムも人気。事前予約なしで参加できるものもあるので、タイミングが合えば参加してみるのもおすすめです。
託児サービス「パパママデー」やベビーカーの貸出、車いす対応のエレベーター設置などバリアフリーにも対応しています。
美術館内には、ゆったり過ごせるスペースもあります。2つのレストランとカフェ、ミュージアムショップ、美術情報室、アートラウンジなどの施設が併設されています。作品を楽しんだ後にゆっくりとランチやカフェを楽しんだり、興味を持った作品について調べたりするのもいいですね。
東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36(お問い合わせ:03-3823-6921)
開館時間:9:30~17:30(特別展開催中の金曜:9:30~20:00、8月5日、6日、12日、13日、9月9日、10日は9:30~21:00)いずれも入室は閉室の30分前まで
休館日:毎月第1、第3月曜、企画展・特別展は毎週月曜休室(祝日・振替休日の場合は翌日)
※開館時間・休室日等の詳細情報はWEBサイトをご確認ください。
http://www.tobikan.jp
画像提供:東京都美術館
常設展や建物そのものも魅力的な美術館が多い上野エリア。今回紹介した4施設は上野駅からも近いので、上野の観光ついでにフラッと立ち寄ってみたくなりますね。
原美術館や根津美術館、三菱一号館美術館など、ほかにも東京都内にはおすすめの美術館がたくさんあります。ぜひお気に入りの美術館を見つけてみてくださいね。
※この記事は昭文社コーポレートサイトからの提供記事です。
「美術館って、企画展を見に行く以外ではなかなか行かないな」という人も多いですが、実は企画展以外にもニッポンの美術館は見どころがいっぱい。自分らしい楽しみ方のコツが分かれば、、美術館はもっと身近で楽しい場所になるんです。
そこで今回は、日本人はもちろん外国人でも楽しめる美術館での鑑賞のコツと、おすすめ美術館情報をご紹介します。「ちょっと時間が空いた日に普段着で美術館♪」なんて過ごし方はいかがですか?
普段使いにおすすめの美術館
話題性があって、足を運ぶ人も多い美術館の企画展。一方で企画展以外にも、それぞれの美術館が収蔵する素晴らしい作品や、それを鑑賞するための環境づくり、空間づくりも一見の価値があります。作品をただ「見る」だけではなく、「感じる」「楽しむ」場所へと変わってきているニッポンの美術館。普段使いとして気軽に気楽に立ち寄れるおすすめ美術館を、東京・上野エリアで探してみました。
有名企画展は大混雑することも
1. 旬の美術館といえばここ!国立西洋美術館
2016年7月17日にユネスコの世界文化遺産に登録されることが正式決定した国立西洋美術館。東京都内では初めての世界文化遺産ということもあって、連日多くの来館者が訪れています。そんな国立西洋美術館は、中世末期から20世紀初頭までの西洋美術の歴史を一望できる美術館です。さらに展示室以外は無料で鑑賞できます。
前庭にはオーギュスト・ロダンの「考える人」や「地獄の門」があることで知られ、常設展には、誰もが一度は耳にしたことのあるピエール=オーギュスト・ルノワール、ウジェーヌ・ドラクロワなどの作品も展示されています。特に、新館2階にある10点強のクロード・モネの作品を集めた部屋では、「睡蓮」などの人気作品をいつでも鑑賞することができます。
国立西洋美術館の本館は「近代建築の父」といわれるフランスのル・コルビュジエが設計した日本で唯一の建物。今回、日本やフランスなど7ヶ国に渡るコルビュジエの17の建築作品が世界文化遺産に登録されたことで、建物にも注目が集まっています。
本館展示室画
1階部分を柱だけにした「ピロティ」構造などのコルビュジエ建築の特徴は、現代でこそ珍しくなくなりましたが、1959年の建築当時はかなり斬新な構造だったようです。
19世紀ホール
国立西洋美術館
住所:東京都台東区上野公園7-7
開館時間:9:30~17:30(冬期は~17:00)、金曜は~20:00
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)
http://www.nmwa.go.jp/
画像提供:国立西洋美術館
2. 巨匠の作品から現代アートまで 東京藝術大学大学美術館
東京藝術大学構内にある「東京藝術大学美術館」。多くの巨匠を生んだ芸大の美術館では、東京藝術大学の前身である東京美術学校以来のコレクションや歴代卒業生の作品などを収蔵展示しています。授業の一環で行われる展示だと、無料で鑑賞することができる時も。ポストカードやグッズなど、品揃えが充実したミュージアムショップも立ち寄ってみてください。
東京藝術大学大学美術館
住所:東京都台東区上野公園12-8
開館時間:10:00~17:00(入館は~16:30)※大学美術館 陳列館は9:30開館
休館日:月曜
http://www.geidai.ac.jp/museum/
3. 国宝・重要文化財が目白押し 法隆寺宝物館
国立博物館や東京都美術館、東京国立博物館などが企画展で混雑していそう・・・という時のおすすめはここ、国立博物館内にある法隆寺宝物館です。
緑に囲まれ、人工池のある明るい外観など「宝物館」という名前からは想像できないモダンな建物は、ニューヨーク近代美術館を手がけたことで知られる谷口吉生の設計です。ちなみに、ちょうど向かい側に位置する東京国立博物館・東洋館は、谷口吉生の父である谷口吉郎の設計で、こちらもおすすめ。
明治11年(1878)に奈良・法隆寺から皇室に献納され、戦後国に移管された300件あまりの宝物を収蔵・展示している法隆寺宝物館。貴重な国宝や重要文化財は、いつでもゆっくりと見て回ることができます。
法隆寺宝物館
住所:東京都台東区上野公園13-9 東京国立博物館内
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(ただし月曜が祝日または休日の場合は翌平日に休館)、年末年始。ゴールデンウィーク期間とお盆期間中(8月13日~8月15日)は、原則として無休。
http://www.tnm.jp/
4. いつでも楽しいことに出会える 東京都美術館
若冲展やモネ展、ルーヴル美術館展など魅力的な特別展で有名な東京都美術館。でも実はいつ行っても楽しめるスポットなんです。
正面玄関にある、シンボル的存在となっている井上武吉の球体の作品「my sky hole 85-2 光と影」をはじめ、館内には多くの彫刻作品が展示されています。これらは開館中ならいつでも鑑賞できるほか、写真撮影スポットとしても人気があります。
また、モダニズムの巨匠・前川國男の設計による美術館の建物の見どころを紹介する建築ツアーや参加型プログラムも人気。事前予約なしで参加できるものもあるので、タイミングが合えば参加してみるのもおすすめです。
託児サービス「パパママデー」やベビーカーの貸出、車いす対応のエレベーター設置などバリアフリーにも対応しています。
美術館内には、ゆったり過ごせるスペースもあります。2つのレストランとカフェ、ミュージアムショップ、美術情報室、アートラウンジなどの施設が併設されています。作品を楽しんだ後にゆっくりとランチやカフェを楽しんだり、興味を持った作品について調べたりするのもいいですね。
レストラン IVORY
美術情報室
東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36(お問い合わせ:03-3823-6921)
開館時間:9:30~17:30(特別展開催中の金曜:9:30~20:00、8月5日、6日、12日、13日、9月9日、10日は9:30~21:00)いずれも入室は閉室の30分前まで
休館日:毎月第1、第3月曜、企画展・特別展は毎週月曜休室(祝日・振替休日の場合は翌日)
※開館時間・休室日等の詳細情報はWEBサイトをご確認ください。
http://www.tobikan.jp
画像提供:東京都美術館
東京には魅力的な美術館がいっぱい
常設展や建物そのものも魅力的な美術館が多い上野エリア。今回紹介した4施設は上野駅からも近いので、上野の観光ついでにフラッと立ち寄ってみたくなりますね。
1. 国立西洋美術館 2. 東京藝術大学大学美術館 3. 法隆寺宝物館 4.東京都美術館
原美術館や根津美術館、三菱一号館美術館など、ほかにも東京都内にはおすすめの美術館がたくさんあります。ぜひお気に入りの美術館を見つけてみてくださいね。
※この記事は昭文社コーポレートサイトからの提供記事です。
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この記事は2016年07月28日の情報です。 文:DiGJAPAN! 編集部
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