利き酒師・佐藤さんに聞く「最新スタイルの日本酒を楽しもう」シリーズ第二弾。今回は佐藤さんも大好きな新潟県、富山県、石川県、福井県の4県のおすすめのお酒をご紹介します。
「最新スタイルの日本酒を楽しもう」シリーズ第一弾、「佐藤さんが教える!夏酒の選び方と特徴」の記事はこちら
新潟県・十日町市の松乃井酒造場さんは、地元重視の姿勢を貫き、今でも大半が地元消費されていることでも有名な蔵元さんです。このスーパー本醸造は、本醸造の造りでどこまで大吟醸の味に迫れるか、をテーマに作られているそうで、吟醸酵母を使っているので香りがものすごく豊かです。水菓子のような甘みとキレの良さは、日本酒ビギナーにも日本酒好きにも間違いなくおすすめですね。
おすすめの温度は5℃~10℃くらい。ただ、いろいろな温度で飲み比べてみるのもよいと思います。単体でも美味しいですが、夏野菜との相性も抜群!私は野菜のてんぷらと一緒にいただくのがお気に入りです。
こちらは夏酒としてリリースされているわけではないのですが、暑い夏の日にぴったりな酒です。
一般的に吟醸酒には香りが華やかで味わい、キレがよいので暑い日もすっと飲める、という特徴がありますが、こちらはそこに、酒米の個性も加わり、香りと味わいが一層深まった印象です。吟醸越淡麗に使われている「越淡麗」とは、新潟県が15年もの歳月をかけて開発したオリジナルのお米で、淡麗とはいいつつも、香り、酸味、味わいをしっかり出してくれます。こちらも冷やして飲んで欲しい一本です。
見た目も涼やかなこちらは若鶴 光DESIGN 吟醸生貯蔵酒といいます。生貯蔵は火入れしないまま貯蔵するという方法で、生酒の独特の風味がのこる仕上がりになるといわれています。デザインからも伝わってくるように。
シャープでキレがあり、洗練された旨みのある酒です。
私個人の感想ですが、開けたての時は少し硬く、アルコールの強さからくる辛味が伴います。ですが、開けて2、3日たつとその辛味が抜けて、甘味が立ってくる、その味の変化を感じていただけると思います。何日目が一番好きか、なんて考えてみるのも楽しいと思いますよ。
家でゆっくり飲むのが好きな日本酒好きの方にプレゼントするのもおすすめです。辛口で男性好みな味ですが、酒好きな女性にも喜ばれそうですね。おすすめの温度は5~6℃です。
夏限定の「夏ちくは」はしっかりした味わいで夏にぴったりの辛口生酒です。これはとにかくラベルが可愛いですよね。さざ波のようなボトルカット、ラムネ瓶のような水色、金魚のイラストなど、夏のイベントを彩るのにもってこいの酒だと思います。
数馬酒造さんは杜氏さんがいらっしゃらないという珍しい蔵です。平均34歳の若い蔵人が集まって、意欲的にいろいろな酒を出したり、こんなふうに可愛らしいラベルや瓶のデザインをしたり、地域貢献にも力を入れていらっしゃる蔵ですね。この酒が面白いのは可愛い見た目からは想像できない、パンチの強いガツンとした味わい。氷点下レベルでキンと冷やして飲んでいただきたいです。
加水していないのでアルコールの強さがあるのですが、しっかり冷やすことでそれがなくなり、しかも旨味、甘味が感じられるようになります。するっと飲めてしまうので、飲みすぎには注意です(笑)。みんなで集まった時、パーティーやBBQの時に飲んで欲しい酒ですね。ロックで飲むのもおすすめです!
紹介する中でも一番香りに特徴がある酒です。燻製のようなスモーキーな香り。私が知る中でもこんな香りのものは他に知りません。白岳仙の中でもこの吟生 吟醸生酒はビリビリするようなキレが特徴の辛口の酒。それでいて飲み口がきれいであとを引く旨味があります。
白岳仙を造っている安本酒造さんは「食べながら飲む、または、飲みながら食事の出来る日本酒(食中酒)」をモットーとしていますから、こちらもぜひ食中酒として、枝豆やてんぷら、あとはさっぱりした鳥肉などと一緒に召し上がって欲しいですね。
かなり通好みな印象ですが、男女問わずこの香りには驚いていただけると思いますから、是非一度飲んでみて欲しいと思います。
日本酒好きな大人の男性向けのギフトにはもちろん、普段はあまり日本酒を飲まない方やスモーキーなウィスキーが好きな人にも試してみて欲しい一本です。
大学時代に新潟県の八海醸造の蔵元と接する機会を通じて、造り手の日本酒に対する想いの強さに共感し、日本酒業界に飛び込むことを決意。大学時に利酒師の 資格を取得。現在は地酒とスローフードをテーマとする「日本酒スローフード方舟」の運営会社、株式会社セオリーの広報担当として、さまざまなイベントにて 「地酒と食の魅力を伝える活動」を行っている。
取材協力:方舟 銀座インズ店
※この記事は昭文社コーポレートサイトからの提供記事です。
「最新スタイルの日本酒を楽しもう」シリーズ第一弾、「佐藤さんが教える!夏酒の選び方と特徴」の記事はこちら
夏酒1本目にはこれ!松乃井 スーパー本醸造(新潟県)
新潟県・十日町市の松乃井酒造場さんは、地元重視の姿勢を貫き、今でも大半が地元消費されていることでも有名な蔵元さんです。このスーパー本醸造は、本醸造の造りでどこまで大吟醸の味に迫れるか、をテーマに作られているそうで、吟醸酵母を使っているので香りがものすごく豊かです。水菓子のような甘みとキレの良さは、日本酒ビギナーにも日本酒好きにも間違いなくおすすめですね。
おすすめの温度は5℃~10℃くらい。ただ、いろいろな温度で飲み比べてみるのもよいと思います。単体でも美味しいですが、夏野菜との相性も抜群!私は野菜のてんぷらと一緒にいただくのがお気に入りです。
ぜひ、夏野菜のてんぷらと合わせて
こちらもおすすめ!松乃井 吟醸越淡麗
こちらは夏酒としてリリースされているわけではないのですが、暑い夏の日にぴったりな酒です。
一般的に吟醸酒には香りが華やかで味わい、キレがよいので暑い日もすっと飲める、という特徴がありますが、こちらはそこに、酒米の個性も加わり、香りと味わいが一層深まった印象です。吟醸越淡麗に使われている「越淡麗」とは、新潟県が15年もの歳月をかけて開発したオリジナルのお米で、淡麗とはいいつつも、香り、酸味、味わいをしっかり出してくれます。こちらも冷やして飲んで欲しい一本です。
夏の味覚・鮎との相性も抜群です
開けてからの変化を楽しむ 若鶴 光DESIGN(富山県)
見た目も涼やかなこちらは若鶴 光DESIGN 吟醸生貯蔵酒といいます。生貯蔵は火入れしないまま貯蔵するという方法で、生酒の独特の風味がのこる仕上がりになるといわれています。デザインからも伝わってくるように。
シャープでキレがあり、洗練された旨みのある酒です。
私個人の感想ですが、開けたての時は少し硬く、アルコールの強さからくる辛味が伴います。ですが、開けて2、3日たつとその辛味が抜けて、甘味が立ってくる、その味の変化を感じていただけると思います。何日目が一番好きか、なんて考えてみるのも楽しいと思いますよ。
家でゆっくり飲むのが好きな日本酒好きの方にプレゼントするのもおすすめです。辛口で男性好みな味ですが、酒好きな女性にも喜ばれそうですね。おすすめの温度は5~6℃です。
私は開けてから3日目くらいが好きですね
みんなでワイワイ楽しみたい!夏ちくは(石川県)
夏限定の「夏ちくは」はしっかりした味わいで夏にぴったりの辛口生酒です。これはとにかくラベルが可愛いですよね。さざ波のようなボトルカット、ラムネ瓶のような水色、金魚のイラストなど、夏のイベントを彩るのにもってこいの酒だと思います。
数馬酒造さんは杜氏さんがいらっしゃらないという珍しい蔵です。平均34歳の若い蔵人が集まって、意欲的にいろいろな酒を出したり、こんなふうに可愛らしいラベルや瓶のデザインをしたり、地域貢献にも力を入れていらっしゃる蔵ですね。この酒が面白いのは可愛い見た目からは想像できない、パンチの強いガツンとした味わい。氷点下レベルでキンと冷やして飲んでいただきたいです。
加水していないのでアルコールの強さがあるのですが、しっかり冷やすことでそれがなくなり、しかも旨味、甘味が感じられるようになります。するっと飲めてしまうので、飲みすぎには注意です(笑)。みんなで集まった時、パーティーやBBQの時に飲んで欲しい酒ですね。ロックで飲むのもおすすめです!
ガツンとした味わいには濃厚な牡蠣との組み合わせがおすすめ
唯一無二の香りで通好み!安本酒造 白岳仙(福井県)
紹介する中でも一番香りに特徴がある酒です。燻製のようなスモーキーな香り。私が知る中でもこんな香りのものは他に知りません。白岳仙の中でもこの吟生 吟醸生酒はビリビリするようなキレが特徴の辛口の酒。それでいて飲み口がきれいであとを引く旨味があります。
白岳仙を造っている安本酒造さんは「食べながら飲む、または、飲みながら食事の出来る日本酒(食中酒)」をモットーとしていますから、こちらもぜひ食中酒として、枝豆やてんぷら、あとはさっぱりした鳥肉などと一緒に召し上がって欲しいですね。
かなり通好みな印象ですが、男女問わずこの香りには驚いていただけると思いますから、是非一度飲んでみて欲しいと思います。
日本酒好きな大人の男性向けのギフトにはもちろん、普段はあまり日本酒を飲まない方やスモーキーなウィスキーが好きな人にも試してみて欲しい一本です。
枝豆など定番のつまみもぐっとおいしく
Profile
佐藤 真貴子大学時代に新潟県の八海醸造の蔵元と接する機会を通じて、造り手の日本酒に対する想いの強さに共感し、日本酒業界に飛び込むことを決意。大学時に利酒師の 資格を取得。現在は地酒とスローフードをテーマとする「日本酒スローフード方舟」の運営会社、株式会社セオリーの広報担当として、さまざまなイベントにて 「地酒と食の魅力を伝える活動」を行っている。
取材協力:方舟 銀座インズ店
※この記事は昭文社コーポレートサイトからの提供記事です。
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この記事は2016年08月04日の情報です。 文:DiGJAPAN! 編集部
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