DiGJAPAN!のイタリア人ライターラウラさんが、東京の下町・人形町を訪れました。ラウラさんから見ると、浅草ほど観光地化されていない人形町は、下町情緒あふれる魅力的なエリアなんだそうです。古い建物が残る町並みや、昔ながらの伝統の製法を受け継ぐ老舗など、街歩きにピッタリな要素がたくさん集まっています。
今回ラウラさんは、人形町でどんな街歩きをしたのでしょうか?早速記事を読んでみましょう。
人形町は東京都中央区日本橋にある地名です。江戸時代には、人形芝居と歌舞伎で人気となり、人形師らが大勢暮らしていました。それが由来で「人形町」という現在の地名になりました(その後、芝居小屋は浅草に移転)。
人形町という地名は今でも残っていますが、現在この町に「人形」の名残はあまり残っていません。それでも、関東大震災と第二次世界大戦の影響を受けなかったことで、江戸情緒を残した雰囲気のある街になっています。歴史ある建物やレストラン、和菓子屋などに加え、神社仏閣もたくさんあります。お祭りやイベントも季節ごとに開催されていて、一年中賑わっています。
下の写真は人形町通りにある2つのからくり時計の1つ。正午から19時の間に、1時間ごとにからくり人形が動き出します。
ここからは、人形町のおすすめスポットをご紹介します。
江戸三十三観音札所の三番目 大観音寺
人形町駅のすぐそばにある「大観音寺」は、街なかにひっそりと佇む小さなお寺です。階段を登って山門をくぐると小さな本堂がありますので、お参りをしてみましょう。
木造の店内がレトロな雰囲気の「甘味処初音」。あずきや黒蜜など、素材にこだわったメニューが揃っています。
メニュー表は日本語のみですが、入口にショーケースがあるので安心です。何を食べようか迷ったら、あんみつを食べてみてください。無料のお茶も付いてきます。テイクアウトもできますが、店内でゆっくり味わうのがおすすめです。
甘味処 初音
住所:東京都中央区日本橋人形町1-15-6
営業時間:11:00~20:00、日曜、祝日 11:00~18:00
重盛永信堂で人形焼を食べる
「人形焼」が名物の創業100年の菓子処「重盛永信堂」。人形焼とはこしあん入りのミニケーキのことで、このお店では七福神の顔をイメージした人形焼を販売しています。重盛永信堂の人形焼は、皮がとても薄いのが特徴で、テイクアウト専門です。
玉英堂のこだわりの和菓子
創業は1576年。虎家喜(とらやき)と玉饅(ぎょくまん)が人気です。こちらもテイクアウトのみです。
玉英堂
住所:東京都中央区日本橋人形町2-3-2
営業時間:9:00~21:00、土曜 9:00~20:00、日曜・祝日 9:30~17:00
定休日:不定休
つくしで食べる江戸の味
江戸菓子匠・茶寮「つくし」は1887創業の和菓子屋です。名物は「人形町風鈴(ぷりん)」(550円)。100年前のレシピを再現したプリンです。濃厚なカスタードみたいなプリンに苦いキャラメルが絶妙。店内のカフェでは、プリンかあんみつプリンをぜひ食べてみてください。テイクアウトも可能です。
伝統を守る草加屋の煎餅
午前中に来ると、店主の煎餅を焼く姿が見られる「草加屋」。1928年から変わらずオリジナルレシピを守っているそうです。おいしさの秘訣は、うるち米をせいろで蒸すことと、備長炭を使って焼き上げること。「手焼き」と「おこげ」が一番人気です。
ユニークな手作りアクセサリーは日本橋ゆうまで
みなさんは気づかないかもしれませんが、実はここ「日本橋ゆうま」は、ドラマや映画で度々登場したことがあるそうです。その理由は、ここで販売されている手作りの和雑貨です。
「日本人が日本独自の文化・風情を惜しむ心をなくしてしまったわけではない」という考え方から、職人の手作りにこだわった商品を作っているそうです。
大通りから一歩奥に入った通りに佇む小梅茶荘
小梅茶荘
住所:東京都中央区日本橋人形町2-32-13
営業時間:10:00~19:00
定休日:日曜、祝日(不定休)
http://teachina.exblog.jp
ひと休みするなら浜町緑道へ
今回ラウラさんは、人形町でどんな街歩きをしたのでしょうか?早速記事を読んでみましょう。
人形町で江戸文化を楽しもう
人形町は東京都中央区日本橋にある地名です。江戸時代には、人形芝居と歌舞伎で人気となり、人形師らが大勢暮らしていました。それが由来で「人形町」という現在の地名になりました(その後、芝居小屋は浅草に移転)。
人形町という地名は今でも残っていますが、現在この町に「人形」の名残はあまり残っていません。それでも、関東大震災と第二次世界大戦の影響を受けなかったことで、江戸情緒を残した雰囲気のある街になっています。歴史ある建物やレストラン、和菓子屋などに加え、神社仏閣もたくさんあります。お祭りやイベントも季節ごとに開催されていて、一年中賑わっています。
下の写真は人形町通りにある2つのからくり時計の1つ。正午から19時の間に、1時間ごとにからくり人形が動き出します。
![人形町_からくり時計](https://d28dpoj42hxr8c.cloudfront.net/files/user/201701261727_1.jpg?v=1485419247)
こちらは「火消し」がモチーフのからくり時計。「江戸落語」がモチーフの時計もあります。
人形町に行くならここがおすすめ
ここからは、人形町のおすすめスポットをご紹介します。
江戸三十三観音札所の三番目 大観音寺
![人形町_大観音寺1](https://d28dpoj42hxr8c.cloudfront.net/files/user/201701261727_2.jpg?v=1485419247)
お地蔵様や荼枳尼天様が祀られています
人形町駅のすぐそばにある「大観音寺」は、街なかにひっそりと佇む小さなお寺です。階段を登って山門をくぐると小さな本堂がありますので、お参りをしてみましょう。
![人形町_大観音寺2](https://d28dpoj42hxr8c.cloudfront.net/files/user/201701261727_3.jpg?v=1485419247)
本堂には観音様が祀られています
大観音寺
住所:東京都中央区日本橋人形町1-18-9
![人形町_甘酒横丁](https://d28dpoj42hxr8c.cloudfront.net/files/user/201701261727_4.jpg?v=1485419247)
常に多くの人で賑わう甘酒横丁
甘酒横丁交差点から明治座までの約400メートルの商店街は「甘酒横丁」と呼ばれています。明治時代にこの通り沿いに甘酒のお店があったことから、この名前が付けられました。甘酒のお店はもうありませんが、お正月の時期になると、あちこちで甘酒が販売されます。
甘酒横丁の楽しみは、煎餅、豆腐、お寿司、卵焼き…などなど、おいしいものがたくさん食べられることです。おみやげにピッタリなものもいくつもあります。三味線を販売する「ばち英」、手作りのつづらを作っている「岩井つづら店」もおすすめです。
甘酒横丁
住所:東京都中央区日本橋人形町2
甘酒横丁
住所:東京都中央区日本橋人形町2
甘味処初音で食べる手作りあんみつ
![人形町_甘味処初音1](https://d28dpoj42hxr8c.cloudfront.net/files/user/201701261727_6.jpg?v=1485419247)
1837年創業の和菓子と和食のお店「甘味処初音」
木造の店内がレトロな雰囲気の「甘味処初音」。あずきや黒蜜など、素材にこだわったメニューが揃っています。
メニュー表は日本語のみですが、入口にショーケースがあるので安心です。何を食べようか迷ったら、あんみつを食べてみてください。無料のお茶も付いてきます。テイクアウトもできますが、店内でゆっくり味わうのがおすすめです。
![人形町_甘味処初音2](https://d28dpoj42hxr8c.cloudfront.net/files/user/201701261727_7.jpg?v=1485419247)
上品な甘さのあんみつ(700円)
甘味処 初音
住所:東京都中央区日本橋人形町1-15-6
営業時間:11:00~20:00、日曜、祝日 11:00~18:00
重盛永信堂で人形焼を食べる
![人形町_重盛永信堂1](https://d28dpoj42hxr8c.cloudfront.net/files/user/201701261727_8.jpg?v=1485419247)
人気店なので行列していることもしばしば
「人形焼」が名物の創業100年の菓子処「重盛永信堂」。人形焼とはこしあん入りのミニケーキのことで、このお店では七福神の顔をイメージした人形焼を販売しています。重盛永信堂の人形焼は、皮がとても薄いのが特徴で、テイクアウト専門です。
![人形町_重盛永信堂2](https://d28dpoj42hxr8c.cloudfront.net/files/user/201701261727_9.jpg?v=1485419247)
人形焼は1個から購入できる(1個130円)
重盛永信堂
住所:東京都中央区日本橋人形町2-1-1
営業時間:平日9:00~20:00、土曜、祝日は9:00~18:00
定休日:日曜(日曜が戌の日・大安は営業、月曜日代休)
http://www.shigemori-eishindo.co.jp/
住所:東京都中央区日本橋人形町2-1-1
営業時間:平日9:00~20:00、土曜、祝日は9:00~18:00
定休日:日曜(日曜が戌の日・大安は営業、月曜日代休)
http://www.shigemori-eishindo.co.jp/
玉英堂のこだわりの和菓子
![人形町_玉英堂1](https://d28dpoj42hxr8c.cloudfront.net/files/user/201701261727_10.jpg?v=1485419247)
甘酒横丁の入口にある玉英堂
創業は1576年。虎家喜(とらやき)と玉饅(ぎょくまん)が人気です。こちらもテイクアウトのみです。
![人形町_玉英堂2](https://d28dpoj42hxr8c.cloudfront.net/files/user/201701261754_1.jpg?v=1485420889)
やわらかい食感が自慢の虎家喜(とらやき)
玉英堂
住所:東京都中央区日本橋人形町2-3-2
営業時間:9:00~21:00、土曜 9:00~20:00、日曜・祝日 9:30~17:00
定休日:不定休
![人形町_つくし1](https://d28dpoj42hxr8c.cloudfront.net/files/user/201701261754_2.jpg?v=1485420889)
たくさんのポスターや写真が目印の外観
江戸菓子匠・茶寮「つくし」は1887創業の和菓子屋です。名物は「人形町風鈴(ぷりん)」(550円)。100年前のレシピを再現したプリンです。濃厚なカスタードみたいなプリンに苦いキャラメルが絶妙。店内のカフェでは、プリンかあんみつプリンをぜひ食べてみてください。テイクアウトも可能です。
![人形町_つくし2](https://d28dpoj42hxr8c.cloudfront.net/files/user/201701261754_3.jpg?v=1485420889)
人形町風鈴あんみつセット(左)と人形町風鈴(右)
江戸菓子匠・茶寮「つくし」
住所:東京都中央区日本橋人形町2-1-12
営業時間:ショップ 8:00~20:00、カフェ 10:30~18:00(土曜 10:30~17:00)
定休日:日曜、祝日
住所:東京都中央区日本橋人形町2-1-12
営業時間:ショップ 8:00~20:00、カフェ 10:30~18:00(土曜 10:30~17:00)
定休日:日曜、祝日
伝統を守る草加屋の煎餅
![人形町_草加屋1](https://d28dpoj42hxr8c.cloudfront.net/files/user/201701261754_4.jpg?v=1485420889)
手頃な値段の煎餅はお土産にもおすすめ
午前中に来ると、店主の煎餅を焼く姿が見られる「草加屋」。1928年から変わらずオリジナルレシピを守っているそうです。おいしさの秘訣は、うるち米をせいろで蒸すことと、備長炭を使って焼き上げること。「手焼き」と「おこげ」が一番人気です。
![人形町_草加屋2](https://d28dpoj42hxr8c.cloudfront.net/files/user/201701261754_5.jpg?v=1485420889)
香ばしい手焼きせんべい
草加屋
住所:東京都中央区日本橋人形町2-20-5
営業時間:9:00~18:00、土曜・祝日 10:00~17:00
定休日:日曜
住所:東京都中央区日本橋人形町2-20-5
営業時間:9:00~18:00、土曜・祝日 10:00~17:00
定休日:日曜
ユニークな手作りアクセサリーは日本橋ゆうまで
![人形町_日本橋ゆうま1](https://d28dpoj42hxr8c.cloudfront.net/files/user/201701261754_6.jpg?v=1485420889)
店先にまで和雑貨が溢れている
みなさんは気づかないかもしれませんが、実はここ「日本橋ゆうま」は、ドラマや映画で度々登場したことがあるそうです。その理由は、ここで販売されている手作りの和雑貨です。
「日本人が日本独自の文化・風情を惜しむ心をなくしてしまったわけではない」という考え方から、職人の手作りにこだわった商品を作っているそうです。
![人形町_日本橋ゆうま2](https://d28dpoj42hxr8c.cloudfront.net/files/user/201701261754_7.jpg?v=1485420889)
店内には一つ一つ手作りされた商品が並んでいます
大通りから一歩奥に入った通りに佇む小梅茶荘
アジアの中でお茶の文化を持つのは日本だけではありません。「小梅茶荘」では、中国と台湾のお茶と茶器が楽しめます。店内にある小さなテーブルに座ると、店員さんがお茶を入れてくれます。本日のおすすめのお茶を試飲してみてください。
お土産におすすめなのは、色んな味が楽しめるミックスパック(2000円)です。
台湾のお茶高山茶を試飲させてもらいました
小梅茶荘
住所:東京都中央区日本橋人形町2-32-13
営業時間:10:00~19:00
定休日:日曜、祝日(不定休)
http://teachina.exblog.jp
ひと休みするなら浜町緑道へ
![人形町_浜町緑道](https://d28dpoj42hxr8c.cloudfront.net/files/user/201701261955_1.jpg?v=1485428143)
「勧進帳の弁慶像」と一緒に記念撮影をどうぞ
歩き疲れたら甘酒横丁の終点周辺にある「浜町緑道」がおすすめです。ここにはベンチもトイレもあります。テイクアウトした食べ物もここで食べられます。
浜町緑道
住所:東京都中央区日本橋人形町2-36
人形町散策はいかがでしたか?みなさんも東京散策で、ぜひ人形町へ行ってみてください。東京という大都市の中で、これだけ古いものと新しいものが共存している街が残っていることに驚くでしょう。
そして人形町では、定期的にイベントも開催しています。
甘酒横丁まつり(3月)、水天宮例大祭(5月)、人形町せともの市(8月)、中央区大江戸まつり盆踊り大会(8月)、東京湾大華火祭(8月)、てんてん祭(10月)、人形市(10月)、人形町べったら市(10月)、酉の市(11月)、人形町歳の市(12月)などなど。
ぜひ、イベントの時期に合わせて訪れてみてくださいね。
執筆兼翻訳者 Laura
東京在住のイタリア人。ガイドブックに載っていない穴場スポットを探したり写真を撮ること、そして音楽はパンク・ロックが大好きです。お酒を飲んだり、三線を弾くことも好きです。
ラウラさんが今回訪れた場所は、外国人観光客はもちろんのこと、日本人にもおすすめの場所ばかりでしたね。
小さな路地にも昔ながらの日本の風景が残っているので、下町情緒を感じたい外国人観光客にはピッタリです。浅草ほどの華やかさはないものの、外国人観光客がまだまだ知らない魅力的なお店がいっぱいあります。人とは違った東京観光なら人形町がおすすめですよ。
浜町緑道
住所:東京都中央区日本橋人形町2-36
イベントも盛りだくさんな人形町
人形町散策はいかがでしたか?みなさんも東京散策で、ぜひ人形町へ行ってみてください。東京という大都市の中で、これだけ古いものと新しいものが共存している街が残っていることに驚くでしょう。
そして人形町では、定期的にイベントも開催しています。
甘酒横丁まつり(3月)、水天宮例大祭(5月)、人形町せともの市(8月)、中央区大江戸まつり盆踊り大会(8月)、東京湾大華火祭(8月)、てんてん祭(10月)、人形市(10月)、人形町べったら市(10月)、酉の市(11月)、人形町歳の市(12月)などなど。
ぜひ、イベントの時期に合わせて訪れてみてくださいね。
執筆兼翻訳者 Laura
東京在住のイタリア人。ガイドブックに載っていない穴場スポットを探したり写真を撮ること、そして音楽はパンク・ロックが大好きです。お酒を飲んだり、三線を弾くことも好きです。
ラウラさんが今回訪れた場所は、外国人観光客はもちろんのこと、日本人にもおすすめの場所ばかりでしたね。
小さな路地にも昔ながらの日本の風景が残っているので、下町情緒を感じたい外国人観光客にはピッタリです。浅草ほどの華やかさはないものの、外国人観光客がまだまだ知らない魅力的なお店がいっぱいあります。人とは違った東京観光なら人形町がおすすめですよ。
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この記事は2017年02月17日の情報です。 文:Chiharu Matsunaga
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