ここ最近のインバウンドのブームとして注目される「体験型旅行」。着物や華道・茶道など手軽な体験から、忍者や宿坊など珍しい体験まで、ニッポンならではの特別な体験を楽しむ外国人観光客が増えています。
そんなブームの中で、今回DiGJAPAN!編集部のスタッフが体験したのは「お坊さんと過ごす一日仏教体験」。その土地に住むホストが作る手作りの旅を通して、参加者に様々な体験を提供する「TABICA(たびか)」が主催するプログラムの一つに参加してきました。
今回訪れたお寺は、埼玉県三郷市にある高応寺(こうおうじ)。松林に囲まれた境内にはホタルが生息するほど自然豊かなお寺です。ヨガ教室やホタル観賞会を開いたり、近所の子供たちの学習室として本堂を開放するなど、地域のためのお寺としての活動を積極的に行っています。
本日のホストである住職の酒井菜法(さかいなほう)さん。住職として法事や葬儀を行いながら、医療従事者や市民と連携して、老若男女の苦悩に寄り添う活動など多方面で活躍されています。日本ではまだ稀な活動をしている、今注目の僧侶です。
今回は、外国人にもお寺や仏教という存在を身近に感じてもらうため、様々な体験プログラムを考えていただきました。
体験がスタートしてまもなく酒井さんと向かったのは、なんと近所のスーパー。昼食用のお弁当を買いつつ、海外では馴染みのないごぼうや春菊などの食材、そして納豆の紹介もしてくれました。
「尼さんも普通にスーパーに行くんだ」「尼さんとスーパーに行けるなんてすごい」参加者は、こんな風に酒井さんの日常生活を覗けたことに興奮していました。
スーパーから戻ったら昼食タイム。食事の前に「いただきます」と手を合わせ、最初の2分間はご飯を食べることに集中し、大切な命のこと、作り手のことを考えながらしっかり味わうという仏教の教えを学びながら食事をしました。
昼食を食べ終えた後に体験したのは、一文字一文字を仏と思ってお経を書き写していく写経。願いが叶うように、そして世界が平和になることを願いながら写経に向かうと、不思議と心が穏やかになります。心が落ち着いていくその変化が心地よかったようで、もっとやりたいと言う声が上がるほどでした。
折り紙に包まれた写経は、その後祈願成就のために、お経を唱えながら参加者はリズムに合わせて太鼓を叩きます。
体験中には、参加者からざっくばらんな質問が飛び出しました。「普段の一日はどんな感じなの?」「僧侶になって大変なことは?」「僧侶の収入は?」などなど。次々と来る質問にも、酒井さんはオープンに答えてくれました。
お坊さんは、毎日の辛い修行に食事制限があって結婚もできない・・・そんなイメージが先行していた外国人参加者たち。そのイメージとは反対に、結婚して子供がいて、家族と出掛ける時は洋服を着ておしゃれを楽しむ酒井さんを見て、お坊さんのイメージが変わったようです。
※実際には、修行中は食事など様々に厳しい制限があります
外国人観光客が観光で訪れるお寺は、そのお寺の歴史を学んで写真を撮って終わり。でも、都心から少し離れた、ガイドブックにも載らない高応寺では、尼さんと一緒に食事をしたりお経をあげたり、僧侶の生活の裏話まで聞けてしまうんです。まるで知り合いの家に遊びに行ったような感覚で、仏教のこと僧侶のことを学ぶことができます。
外国人向けの体験ながら、特別なことはなにもない。ただ僧侶の日常生活の一部を体験しただけ。それがかえって外国人には新鮮で、生活のヒントをたくさんつかむことができたようです。
TABICAには、そういう日常生活の中での日本文化を体験できるプログラムが多く用意されています。人とは違った非日常体験がしたいなら、ぜひTABICAに参加してみませんか?
https://tabica.jp/entry/en
TABICAでは他にも外国人向けのさまざまな体験プログラムを提供しています。
今回体験で訪れたお寺はこちら
高応寺
住所:埼玉県三郷市早稲田2-14-4
アクセス:JR武蔵野線三郷駅北口より徒歩約6分
http://www.machitera.net/saitama-kouoji/
そんなブームの中で、今回DiGJAPAN!編集部のスタッフが体験したのは「お坊さんと過ごす一日仏教体験」。その土地に住むホストが作る手作りの旅を通して、参加者に様々な体験を提供する「TABICA(たびか)」が主催するプログラムの一つに参加してきました。
地域に根ざす開かれたお寺
今回訪れたお寺は、埼玉県三郷市にある高応寺(こうおうじ)。松林に囲まれた境内にはホタルが生息するほど自然豊かなお寺です。ヨガ教室やホタル観賞会を開いたり、近所の子供たちの学習室として本堂を開放するなど、地域のためのお寺としての活動を積極的に行っています。
400年ほどの歴史を持つ風情あるお寺
本堂には御釈迦様や大黒様、鬼子母神様などが祀られています
本日のホストである住職の酒井菜法(さかいなほう)さん。住職として法事や葬儀を行いながら、医療従事者や市民と連携して、老若男女の苦悩に寄り添う活動など多方面で活躍されています。日本ではまだ稀な活動をしている、今注目の僧侶です。
今回は、外国人にもお寺や仏教という存在を身近に感じてもらうため、様々な体験プログラムを考えていただきました。
父親の後を継いで尼となり、現在は3人の子供を持つママ僧侶です
僧侶の一日の生活に入り込む
体験がスタートしてまもなく酒井さんと向かったのは、なんと近所のスーパー。昼食用のお弁当を買いつつ、海外では馴染みのないごぼうや春菊などの食材、そして納豆の紹介もしてくれました。
「尼さんも普通にスーパーに行くんだ」「尼さんとスーパーに行けるなんてすごい」参加者は、こんな風に酒井さんの日常生活を覗けたことに興奮していました。
今回の体験はアメリカ人とフランス人、クロアチア人が参加しました
スーパーから戻ったら昼食タイム。食事の前に「いただきます」と手を合わせ、最初の2分間はご飯を食べることに集中し、大切な命のこと、作り手のことを考えながらしっかり味わうという仏教の教えを学びながら食事をしました。
昼食を食べ終えた後に体験したのは、一文字一文字を仏と思ってお経を書き写していく写経。願いが叶うように、そして世界が平和になることを願いながら写経に向かうと、不思議と心が穏やかになります。心が落ち着いていくその変化が心地よかったようで、もっとやりたいと言う声が上がるほどでした。
祈願内容を書いた写経は、折り紙に包んで祈願してもらいます
折り紙に包まれた写経は、その後祈願成就のために、お経を唱えながら参加者はリズムに合わせて太鼓を叩きます。
その他、庭園内を瞑想しながら歩くマインドフルネスなども行いました。
僧侶がもっと身近な存在に
体験中には、参加者からざっくばらんな質問が飛び出しました。「普段の一日はどんな感じなの?」「僧侶になって大変なことは?」「僧侶の収入は?」などなど。次々と来る質問にも、酒井さんはオープンに答えてくれました。
お坊さんは、毎日の辛い修行に食事制限があって結婚もできない・・・そんなイメージが先行していた外国人参加者たち。そのイメージとは反対に、結婚して子供がいて、家族と出掛ける時は洋服を着ておしゃれを楽しむ酒井さんを見て、お坊さんのイメージが変わったようです。
※実際には、修行中は食事など様々に厳しい制限があります
外国人観光客を意識しすぎない体験プログラム
外国人観光客が観光で訪れるお寺は、そのお寺の歴史を学んで写真を撮って終わり。でも、都心から少し離れた、ガイドブックにも載らない高応寺では、尼さんと一緒に食事をしたりお経をあげたり、僧侶の生活の裏話まで聞けてしまうんです。まるで知り合いの家に遊びに行ったような感覚で、仏教のこと僧侶のことを学ぶことができます。
外国人向けの体験ながら、特別なことはなにもない。ただ僧侶の日常生活の一部を体験しただけ。それがかえって外国人には新鮮で、生活のヒントをたくさんつかむことができたようです。
TABICAには、そういう日常生活の中での日本文化を体験できるプログラムが多く用意されています。人とは違った非日常体験がしたいなら、ぜひTABICAに参加してみませんか?
Information
TABICA(たびか)https://tabica.jp/entry/en
TABICAでは他にも外国人向けのさまざまな体験プログラムを提供しています。
今回体験で訪れたお寺はこちら
高応寺
住所:埼玉県三郷市早稲田2-14-4
アクセス:JR武蔵野線三郷駅北口より徒歩約6分
http://www.machitera.net/saitama-kouoji/
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この記事は2017年03月15日の情報です。 文:Chiharu Matsunaga
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