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息をのむほどの富士山の絶景に感動!
静岡県富士山世界遺産センターへ行ってきました

STORY

 

息をのむほどの富士山の絶景に感動!
静岡県富士山世界遺産センターへ行ってきました

 

 
 
「静岡県富士山世界遺産センター」は静岡県富士宮にある富士山の魅力を紹介する施設。2013年にユネスコ世界文化遺産に登録された富士山の魅力や価値を、映像や展示品で紹介しています。富士山は日本で一番高い山。展望ホールから見える富士山は、写真を撮らずにはいられない美しさ!またその特徴的な外観もフォトスポットとして人気です。
 

世界文化遺産の富士山を後世に伝えていくための拠点施設

「静岡県富士山世界遺産センター」は、「富士山 ー信仰の対象と芸術の源泉」を後世に守り伝えていくための拠点施設。「永く守る」「楽しく伝える」「広く交わる」「深く究める」をテーマに、歴史や文化、自然など、富士山のいろいろな顔を知ることができます。

富士山を逆さにしたようなユニークな外観。建物の前には富士山の湧き水を張った水盤があって、建物が映っています。
 
静岡県富士山世界遺産センターと赤い鳥居

建物と一緒に本物の逆さ富士も見られます。良く晴れた風のない午前中に行くと、よりきれいに見える確率が高くなるそうですよ。
 
静岡県富士山世界遺産センター外観と富士山


アトリウムでは、ちょっと不思議な外観のつくりを、間近に見ることができます。
逆円錐形の建物の壁面は、まるで編み目のよう。これは、なんと8,000個ものピースをはめ合わせて作られているそうです。
 
編み目のような逆円錐形の建物の壁面

使われているのは、富士山の麓で育った「富士ヒノキ」で、地域の木造住宅にも使われる木材です。

かごのように竹や蔓が編まれているように見えるのは、木の表面を削って、なめらかなカーブを付けているため。触るとすべすべしていました。
 
富士ヒノキを使用した木のぬくもりを感じる壁面
 

施設内をめぐって、富士登山を疑似体験

「富士山世界遺産センター」には6つのゾーンがあって、スロープを歩いて移動します(エレベーターもあります)。スロープの全長は193m、壁面にはタイムラプスで撮影された映像が流れていて、登山者のシルエットも映し出されるので、いっしょに富士登山をしている気分です。
 
富士登山を疑似体験できるスロープ
平地から五合目までを説明する案内板

富士山の裾野に広がる、平地から山頂までの美しい風景を楽しめます。

最上階は展望ホール。“逆さ富士ベンチ”に座れば、まるで絵画のような富士山の姿を眺めることができます。
 
展望ホールの逆さ富士ベンチ

ホールは屋外のテラスに続いていて、気候の良い日は仕切りのガラス戸を開放することもあるそうです。

テラスの周囲には、茶色いゴツゴツとした石が敷かれていました。これは富士山の噴火でできた溶岩石で、特別にここに運んできたそうです。
 
富士山を望む展望テラス

さまざまな展示で富士山を学ぶ

富士山は、現在も活動している火山です。その成り立ちや噴火の歴史をわかりやすく展示しているゾーンには大きな地球儀があり、地球規模での日本や富士山を学べます。
 
富士山の歴史展示ゾーン

また、富士山頂の火口は「お鉢」と呼ばれ、一番高い「剣が峰(けんがみね)」など、いくつかの峰があります。こうした峰には仏が現れると古くから信じられているそうです。スロープの中心に描かれている「富士曼荼羅図(ふじまんだらず)」についても、ここで解説しています。
 
剣が峰などを説明したゾーン
スロープの中心に描かれている「富士曼荼羅図(ふじまんだらず)」

優雅で美しい富士山の姿を紹介するゾーンもあります。大きく裾野を広げ、真っ白な雪をかぶった富士山の姿は、詩歌や絵画の題材として、日本の文学や芸術にも大きく影響しています。大きなスクリーンには、富士山が描かれた掛け軸や屏風などを原寸大で映し出しています。

富士山に降る雨や雪は、長い年月をかけて地表や駿河湾に湧き出てきます。その仕組みや恵みを紹介するコーナー。
 
優雅で美しい富士山の姿を紹介するゾーン

昔から日本家屋に用いられている土壁の手法で作られた壁や床。挾土秀平(はさどしゅうへい)さんという左官職人が作りました。2016年に放送されたNHK大河ドラマ「真田丸」の題字を制作したことでも有名です。噴火でできたいくつもの地層や地下水の様子もわかります。
 
富士山の湧き水の仕組みなどを紹介するコーナー

信仰や芸術の対象として親しまれているのに、恐ろしい火山の活動を続ける富士山。ここでは、未来の富士山にメッセージが残せます。次に来た時に、自分のメッセージを探す楽しみができますね。
 
未来の富士山へ送るメッセージコーナー

テラスには、石を積み上げた小山があります。
 
人工の富士山「富士塚」

これは「富士塚」という人工の富士山で、頂上にはお宮があります。ここに上ると富士山頂にお参りをするのと同じご利益があるそうです。登山に自信が無い人も、ここなら大丈夫ですよ!

この他に、企画展示室では、富士山を題材とした絵画作品などの企画展を随時開催しています。国宝や重要文化財級の貴重な作品が展示されることもあるそうです。また、265インチの大画面スクリーンがある映像シアターでは、4Kの高精細映像で富士山の自然や文化を紹介しています。上映時間は7分ほど。1時間に4回上映されます。
 
大画面スクリーンがある4K映像シアター

カフェテリアでひと息ついたら、おみやげ選びを

1階にあるミュージアムショップ&カフェでは、富士山や静岡にちなんだグッズや軽食があります。
ミュージアムショップのアドバイザーは、静岡出身で、2007年ミス・ユニバースの森理世さん。オリジナルグッズも企画しているそうです。
 
ミュージアムショップ

カフェでぜひ食べたいのは、富士山の麓で育った「ヨーグル豚」のジューシーなソーセージを挟んだホットドック。静岡特産の抹茶ソースは、濃厚かつ爽やかな風味です。
 
「ヨーグル豚」のソーセージホットドック

溶岩をイメージしたバンズにアイスをはさんだ溶岩アイス(378円)や、富士山に見立てたソフトクリーム(399円)もあります。

Information

静岡県富士山世界遺産センター
住所:静岡県富士宮市宮町5-12
開館時間:9:00~17:00(7・8月は18:00) ※最終入館は閉館30分前
閉館日:第3火曜、施設点検日、12月27日~12月31日
観覧料:【常設展】300円(20名以上の団体200円)、大学生以下、70歳以上、障がい者等は無料 【企画展】企画ごとに設定
アクセス:JR身延線富士宮駅から徒歩8分。東海道新幹線「新富士駅」から快速バス富士山駅行き36分「静岡県富士山世界遺産センター」下車※土・日曜、祝日、12月29日~1月3日、8月13日~16日は特急バス休暇村富士行きの運行もあり
https://mtfuji-whc.jp
 

世界遺産センター周辺のおすすめスポットもご紹介!

「静岡県富士山世界遺産センター」の周辺には、立ち寄りたいスポットがたくさんあります。まずは、「富士山本宮浅間大社」にお参りしましょう。
 
富士山本宮浅間大社

徒歩3分ほどの場所にある「富士山本宮浅間大社」。富士山の噴火を鎮めるために神様を祀っていて、2,000年以上の歴史があります。
 
富士山本宮浅間大社 正面

楼門の前の「桜の馬場」では、5月4~6日に流鏑馬祭が行われます。流鏑馬とは、走る馬に乗ったまま弓矢で的を射る武芸です。
 
流鏑馬の姿をモデルにした像

流鏑馬の姿をモデルにした像が建っています。

楼門をくぐって境内に入ります。本殿は、浅間造りと呼ばれる二層楼閣造り。江戸幕府を開いた徳川家康が奉納し、国の重要文化財に指定されています。ちなみに、「静岡県富士山世界遺産センター」は、神様を見おろさないよう、本殿よりも低い高さで設計されたそうです。
 
浅間造り(せんげんづくり)と呼ばれる二層楼閣造りの本殿

境内には火山弾と南極の石があります。どちらも珍しいものです。
 
境内にある火山弾と南極の石

境内の奥に進んでいくと、「湧玉池」があります。富士山に降った雨や雪が地中を通って湧き出しています。透明度が高く、池で泳ぐ虹鱒や水草がよく見えます。
 
湧玉池(わくたまいけ)と橋

昔は、ここで身を清めてから富士山に登っていた、みそぎの場所です。水温は一年中13℃。池の水に触れてみると夏は冷たく、冬は温かく感じます。

湧玉池の横には「水屋神社」があり、湧き水を飲んだり容器に入れて持ち帰ることができます。
 
湧き水を頂くことができる水屋神社(みずやじんじゃ)
 

Information

富士山本宮浅間大社
住所:静岡県富士宮市宮町1-1
開門時間:11~2月6:00~19:00 、3・10月5:30~19:30、4~9月5:00~20:00
アクセス:JR身延線富士宮駅から徒歩10分
http://fuji-hongu.or.jp/sengen/
 

ご当地名物「富士宮焼きそば」を食べよう

富士山本宮浅間大社の前にある「お宮横丁」。ここでは名物の「富士宮やきそば」を食べたり、おみやげを買ったりできます。
 
お宮横丁

気になった、「むすび屋」の「富士宮やきそば」を買ってみました。富士山の形をした海苔と目玉焼きをトッピングすることができ、ソース味と塩味を選べます。これは、食べる前に写真を撮らなくちゃ。
 
むすび屋の「富士宮やきそば」

写真の「富士山」は650円、トッピングなしは500円です。

「むすび屋」では、団子やおむすびも売っていました。「富士山の湧き水を使って作っているから、おいしいよ!」と、お店の人がおすすめしてくれたので、お団子も食べちゃいました。
 
むすび屋 外観

「富士宮やきそば」の味付けは、お店ごとオリジナル。いくつかのお店で食べ比べるのも楽しそうですね。

「お宮横丁」には富士山の湧き水があります。お店で紙コップをもらって、自由に飲めます。まろやかで美味しいお水ですよ。
 
お宮横丁の富士山の湧き水

お腹がいっぱいになったら、おみやげ探しに「きたがわ」へ。「The SYO-DO」や、富士山の砂を固めて作った「ミニ富士山」が人気だそうです。店内では、外国人に人気の日本語の色紙を、1枚5ドル(本当は500円)で売っています。
 
お土産処の「きたがわ」

こちらは、手のひらに乗るサイズの富士山で、1個500円です。
 
手のひらサイズの富士山置物


「きたがわ」では、そのほかお菓子や日本酒も売っています。
 

Information

お宮横丁
住所:静岡県富士宮市宮町4-23
営業時間:10:00~17:30
定休日:無休
アクセス:JR身延線富士宮駅から徒歩10分
http://omiyayokocho.com
 

外国人観光客向けのエコツアー拠点

「静岡県富士山世界遺産センター」と「富士山本宮浅間大社」を結ぶ小径にある「縁や(En-ya)」。主に海外からの観光客向けのエコツアーをしていて、近隣の観光情報も教えてくれます。
 
海外向けエコツアー拠点「縁や(En-ya)」

Informationを意味する「i」の看板が目印です。「縁や(En-ya)」は、アートギャラリーも兼ねていて、富士宮で活動している作家や、富士宮の素材を使った作品を展示販売しています。

逆さに置くと富士山の姿になるおちょこは、富士宮在住の作家さんが作る1点もので、1個2,700円~。海外の人へのプレゼントにと、地元の人が買っていくこともあるそうです。ここならではの作品は、思い出に残るおみやげになりますね。
 
富士宮で活動している作家作品

「縁や(En-ya)」では、近くの商店街の人たちと一緒に体験ツアーやエコツアーも実施しています。呉服店での着物の着付け体験、和菓子店での生菓子作りなどを行う文化体験エコツアーは、地域をよく知っているガイドが英語でわかりやすく案内してくれます。外国人観光客に好評です。
 
文化体験エコツアーのようす

エコツアーでは、マウンテンバイクで巡る富士山の里山の文化体験や、宝永火口のトレッキングツアーなどを実施しています。
 
宝永火口のトレッキングツアーのようす

富士山の玄関口である富士宮で、観光だけでは味わえない地元の人たちとのふれあいや、地域特有の自然文化を体験したい!そんな時は、「縁や(En-ya)」に相談してみてくださいね。体験ツアーやエコツアーは11,980円~。
 

Information

縁や(En-ya)
住所:静岡県富士宮市宮町4-5
営業時間:10:00~16:30
定休日:日・水曜
アクセス:JR身延線富士宮駅から徒歩10分
http://ecologic.or.jp/en-ya/
 

「静岡県富士山世界遺産センター」とその周辺の観光スポットをご紹介しました。富士宮駅からのアクセスもしやすく、東京からの日帰り周遊観光や、河口湖など周辺とあわせて1泊2日での旅もおすすめです。ぜひこの機会に「静岡県富士山世界遺産センター」に行ってみてくださいね。

※上記記事は2018年1月取材時点の情報を元に作成しています。 ※2024年2月に一部情報更新しておいます。 ※ご紹介情報や料金は施設等の都合により変更される場合もありますので、お出かけ前に公式サイト等でご確認ください。  

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この記事は2018年01月12日の情報です。 文:DiGJAPAN! 編集部

 

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