tr?id=1543387775907290&ev=PageView&noscript=1

まさに期間・地域限定の特別な体験!参加できる日本の奇祭【冬の祭り4選】

STORY

 

まさに期間・地域限定の特別な体験!
参加できる日本の奇祭【冬の祭り4選】

 

 
 
日本には、四季折々に大小さまざまなお祭りが開催されています。冬といえば雪まつりが王道ですが、今回は、不思議な光景が見られる「奇祭」のなかから、12月から2月の寒い冬の時期に開催されるお祭りをご紹介します。実際に現地で参加できる体験型のお祭りの様子をリアルにお伝えしたいと思います。

※本記事は2020年1月に作成した記事です。開催状況等、最新情報はお出かけ前に公式サイト等で情報をご確認ください。

 

角館の火振りかまくら(秋田県)

火のついた俵を自分の体の周りでぐるぐると振り回す、小正月の行事。秋田県角館で、江戸時代から続く歴史あるお祭りです。火は日本ではお清めの意味があり、炎を振り回すことで、田んぼの厄をはらい、一年の無病息災・五穀豊穣を祈願します。

 

雪景色のなか、各所で炎の輪が広がる眺めはとても幻想的です。ちなみに、こちらの名称「火振りかまくら」の「かまくら」は、雪で作られたドーム型の「雪洞」のことではなく、雪国で小正月に行う行事そのものという意味なんだそうです。

 

■参加ポイント

火振りかまくらは、地元の人以外の観光客も、その場で参加できます。受付で参加費を払い、火除けの法被と手ぬぐい、軍手を借り、約1mの縄がついた小さな炭俵をもらいます。

 

角館の火振りかまくら

 

角館の火振りかまくら

 

地元の方に教わりながら、炭俵に自分で火をつけ、縄の先端を持ち、自分の体の周囲を振り回します。最後は、俵から手を放して「火振り体験」は終了。手元に残った紐を持ち帰ると無病息災祈願になるといわれていますよ。(火振り体験や料金は会場により異なります。一般参加ができない会場もあるので、事前にご確認ください) 会場には、ミニかまくらもつくられています。

 

角館の火振りかまくら
 

 

角館の火振りかまくら

 

角館の火振りかまくら

 

Information

角館の火振りかまくら
開催時期:毎年2月14日
開催場所:秋田県仙北市角館町(町内各所)(MAP
アクセス:JR角館駅から徒歩20分
https://www.city.semboku.akita.jp/sightseeing/spot/07_hiburi.html

 

周辺観光

 

角館の武家屋敷

角館は重厚な屋敷が数多く建ち並び、黒板塀の景観が印象的な街並みが残されているエリア。冬は、白い雪とのコントラストが美しい。火振りかまくらの時期に、夜は武家屋敷のライトアップも開催。(MAP

 

角館の武家屋敷

 

 

乳頭温泉郷 鶴の湯温泉

乳頭温泉郷の温泉のひとつ。素朴な雰囲気漂う一軒宿の温泉で、日本らしい雰囲気を存分に楽しめます。川辺に4つの源泉が湧き、特に雪を見ながら楽しめる露天風呂がおすすめです。(MAP

 

乳頭温泉郷 鶴の湯温泉

 

 

 

加勢鳥(山形県)

江戸時代初期から伝わる民俗行事で、『ケンダイ』というミノをかぶった若者たちに、地元の人や観覧客が手桶から水をかけ、五穀豊穣や商売繁盛などを祈るお祭り。加勢鳥が町内のいくつかのポイントでとどまり輪になって踊りを披露している際に水かけます。

 

加勢鳥

 

一日お祭りを観覧していると、ミノをかぶった加勢鳥たちの「カッカッカーのカッカッカー」という陽気な歌声と太鼓の音色が耳から離れません。

 

■参加ポイント

加勢鳥へかける水「祝い水」は、ご利益を祈念しながら地元の旅館や商店の方が水をかけるのが中心ですが、手桶を持っていなくても、地元の方から借りて水かけに参加することができますよ。ぜひ、加勢鳥勢いよく水をかけてみてください。神の化身である加勢鳥のケンダイから抜け落ちた藁は縁起物とされ、加勢鳥から自然に抜け落ちた藁を使って女児の髪を結うと、黒髪の豊かな美人になると言われています。

 

加勢鳥
 

 

加勢鳥

 

加勢鳥

 

ちなみに、加勢鳥、事前に実は一般参加も募集しています。(募集期間は、例年10月まで)地元からの参加者のほかに、東京や大阪などの遠方から参加する人、外国人留学生など、参加者は多種多様。興味のある方は、上山市観光物産協会にお問い合わせしてみてくださいね。

 

Information

加勢鳥
開催時期:毎年2月11日
開催場所:山形県山形県上山市 市内各所(祈願祭は上山城正門前で開催)MAP
アクセス:祈願式の会場、月岡公園(上山城)まで、JRかみのやま温泉駅から徒歩約15分
http://yamagatakanko.com/eventdetail/?data_id=3079

 

周辺観光

 

かみのやま温泉

開湯以来500年以上の歴史を数えるかみのやま温泉。江戸時代には参勤交代の宿場町として栄えた。現在は6つの温泉街からなり、ホテルや昔ながらの旅館が建ち並びます。下大湯公衆浴場などの立ち寄り湯もあります。MAP

 

かみのやま温泉

 

 

蔵王温泉スキー場(蔵王の樹氷)

かみのやま温泉から車で30分、雪の造形・スノーモンスターが見られる人気のスポット。見頃は1月下旬から2月半ば。最盛期はロープウェイに乗車するのに時間がかかるので、時間の余裕をもって訪れましょう。MAP

 

蔵王温泉スキー場

 

 

 

悪態まつり(茨城県)

毎年12月に、茨城県笠間市で開催される「悪態まつり」は、その名のとおり、「ばかやろ~」など悪態をつきながら参加するお祭り。

 

起源は江戸時代と言われ、領主が住民の日頃の不平や不満を悪態の中から探ろうとした1日限りの無礼講として開催したのがはじまり、とか、おん霊や疫病を退治する悪退(あくたい)祭りが変化したものという見方など、さまざまな説があります。お祭り当日は、愛宕神社の北側にある飯綱神社から白装束の13人の天狗が出発し、地域にある16か所の祠へお供え物をして回ります。

 

悪態まつり

 

この時に、参拝者同士で「ばかやろう!」「早く歩け!」など罵声を浴びせあい、お供え物を奪い合うという変わったお祭りです。お供え物を持ち帰ると、無病息災・家内安全・五穀表情のご利益があるとされています。
 

■参加ポイント

「悪態まつり」は、当日その場でぶらっと参加できます。天狗様の後ろについて、「ばかやろ~」「早く歩け」「疲れたぞ!」など罵声・悪態をつきながら、約5kmほどの山道をゆっくり2時間ほどかけて歩きます。最初のうちは「ばかやろ~」と大きな声をあげることに、気恥ずかしさと若干の罪悪感がありますが、歩いているうちにどんどんテンションが上がってきます。途中の祠では、本当に壮絶なお供え物の奪い合いが繰り広げされます(見てびっくり!です)が、参加は自由です。子供から大人まで、真剣なまなざしでお供え物を狙います。

 

悪態まつり
悪態まつり
悪態まつり
悪態まつり
悪態まつり

 

ゴール地点である愛宕神社で天狗様から餅まきをしてもらい、最後にみんなで「ばかやろ~」三唱します。このときにはもう、日ごろの愚痴や不平不満は吹きとんでいるはず!

 

悪態まつり

 

悪態まつり

 

悪態まつり

 

Information

悪態まつり
開催時期:毎年12月第2週または第3週土曜
開催場所:茨城県笠間市泉102 飯綱神社・愛宕神社MAP
アクセス:JR岩間駅から車で15分、または徒歩60分
https://www.city.kasama.lg.jp/page/page000154.html

 

周辺観光

 

笠間稲荷神社

日本三大稲荷のひとつともいわれる笠間稲荷神社は、商売繁盛にご利益があるとか。門前通りでは、くるみ入りいなり寿司、そば入りいなり寿司など、ほかの地域では出会えないいなり寿司を食べられます。悪態祭りの会場から、電車・バスでアクセスできます。(MAP

 

笠間稲荷神社

 

 

笠間工芸の丘クラフトヒルズ

笠間市は「笠間焼」の街としても有名です。笠間工芸の丘では、笠間を代表する焼き物作家の作品を展示、販売しているほか、陶芸体験ができる工房も併設(体験は要事前予約)。笠間の名物栗を使ったお菓子や笠間でつくられた日本酒等も販売。MAP

 

笠間工芸の丘クラフトヒルズ

 

 

 

野沢温泉道祖神祭り(長野県)

長野県野沢温泉村で毎年1月15日におこなわれる、「道祖神祭り」は、日本三大火祭りのひとつと言われていて、激しい炎を間近で感じることができるお祭りです。

 

野沢温泉道祖神まつり

 

木材と麻縄を使って2日ががりで作られた社殿を中心に、お祭り当日の夜は盛り上がります。社殿へと火を移そうとする松明を持った村人と、火を社殿につけさせないように厄年の男性が守るという攻防戦が繰り広げられ、最後は社殿から大きな火があがり、無病息災を祈願します。

 

野沢温泉道祖神まつり

 

野沢温泉道祖神まつり
野沢温泉道祖神まつり
野沢温泉道祖神まつり

 

■参加ポイント

道祖神祭り当日は、会場に集まった観衆のなかもみくちゃになりながら、社殿の炎をライブ感あふれる感じることができます。炎の熱と人の密集で、寒さは全く感じません!そして、このお祭り、実はお祭り翌日にもポイントがあります。翌日朝は、社殿の燃えた残り火で、餅を焼いて食べると一年間風邪を引かないと言われているとか。筆者が翌日の様子を見に立ち寄ったところ、地元の方からお餅を分けていただきました。これで一年風邪をひかない!?地元の方のあたたかさにも感動です。お祭り前日には、道祖神づくり体験などもできます。

 

野沢温泉道祖神まつり

 

野沢温泉道祖神まつり

 

Information

野沢温泉の道祖神祭り
開催時期:毎年1月15日前後
開催場所:長野県野沢温泉村豊郷MAP
アクセス:JR飯山駅から長電バス飯山・野沢線野沢グランドホテル行きで40分、野沢温泉下車、徒歩5分
https://nozawakanko.jp/record/dosojin/

 

野沢温泉

 

周辺観光

 

野沢温泉共同浴場

江戸時代から続く共同浴場は、野沢村のなかに全部で13か所あり、泉質も雰囲気も広さも料金もそれぞれ異なり、湯めぐりも楽しめます。地元の方が管理していますが、観光客にも開放しているので、マナーを守りながら温泉を楽しみましょう。(大湯 MAP

 

野沢温泉共同浴場

 

 

地獄谷野猿公苑

雪のシーズンに、あたたかい温泉に浸り、リラックスした表情を見せるニホンザルの様子がフォトジェニックと注目されているスポット。一度は訪れてみたいですよね。野沢温泉中心地から少し距離がありますが、ぜひ足を延ばして立ち寄ってみてください。(MAP

 

地獄谷野猿公苑

 

 

 

旅行計画に、プラスアルファで体験できる冬のお祭りを

今回は、冬に開催される日本の奇祭を、ピックアップしてご紹介しました。祭りを鑑賞するのももちろん楽しいですが、自分自身が参加・体験できるお祭りは、よりテンションが上がります!今回の記事のなかでご紹介しきれなかったお祭りもたくさんありますので、旅行スケジュールにあわせて、ぜひ地域のお祭りもチェックしてみてくださいね。


※上記の記事は2020年1月時点の情報を元に作成しています。
※写真等は以前の祭りの様子です。
※イベントのスケジュール等は変更される場合もありますので、お出かけ前に事前に公式サイト等ご確認ください

 

この記事が気に入ったら
DiGJAPAN!にいいね!してね。

この記事は2020年01月10日の情報です。 文:DiGJAPAN! 編集部

 

最新コメント | 0件のコメント

    • コメントがまだありません
  • DiGJAPAN!会員になると
    コメントが投稿できます。

    会員登録